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107 第2回東京合宿 ページ8

関東の気温は上がる一方で、バレー部は第2回1週間の東京合宿が始まろうとしていた

今回は森然高校で開催されるようで、東京からバスに乗り遥々埼玉まで向かった。やっと着いたと眠そうに目を越する一同だったが、バスから降りると尋常じゃない暑さで目が覚める

「梟谷も、生川もまだそうだな」

『真子おはよー』

黒尾は駐車場のバスの数を見た
唯一同い年の森然マネの大滝と挨拶を交わしているAは先程で寝ていたのかまだ目を擦っている

その後、体育館へ向かい荷物を置いてネットの準備をしていれば、梟谷と生川も到着し人口密度が増した

「1週間前遠征か〜、今日夜お菓子パーティーしよ」

『ここら辺ってスーパーとかコンビニあるの?』

「うん、坂降りたらコンビニあるよ」

「よっしゃ皆で買い出しいこーう!」

早くも夜の予定が立ち白福とAはワクワクと上機嫌になった
重いジャグの籠を持って、体育館に戻れば木兎が正面扉から飛び出していった

「あ、やば!烏野着いたって、A迎えに行こ」

「あたしら準備しとくわ〜」

『だから飛び出して行ったのか』

真子がスマホを確認し、急いで外に出るためAも追いかけて階段をかけ下りると、リエーフも着いてきて「日向〜!」と声を上げた

「身長伸びたかー!?」

『潔子ちゃん、やっちゃん!久しぶりー!』

階段から音駒2人が手を振Aがら降りてくる様子を先に迎えに行っていた孤爪は、「リエーフもAもうるさい」と呟いた
が、気にする様子もなく目を輝かせる西谷田中を通り過ぎ、烏野マネ2人に飛び出して行った

『ねーね、聞いて聞いて!最近江ノ島行ったんだけど日焼けやばくてさ〜』

「あ、はいっ…いいっすね!」

『あれ、てかやっちゃん髪の毛切った?あ、ねえ潔子ちゃんのさ前言ってたリップ買ったんだけどめっちゃよかった、それより今日の夜ね、さっき雪絵ちゃん達と話してて───』

「……っAさんの勢いに飲まれる」

久々に会えて相当嬉しいのか、次々に会話が飛びまくっていて返答も聞かずに、永遠に笑顔で会話し続けるA
谷地はもちろん、清水も後でゆっくり聞くから…としっぽを振っているAを宥める

「リエーフよりもうるさい…」

「こらこら、嬉しいのは分かるが落ち着け」

「木兎見てえだな」

いつの間にか後ろにいた黒尾に首根っこを掴まれ、その後に夜久が言った言葉にショックを受けて落ち込む

「おいA、なんで落ち込むんだよ!!」

『だって、あそこまでうるさ…賑やかにしたつもりじゃないのに』

わんやわんやと言い合いをし始める木兎とA
今日から更に騒がしい日々が続きそうだ

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作者名:ぱるむ | 作成日時:2024年3月20日 6時

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