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『けーんま、食べてる?』

体育館近くの階段で1人静かにゲームをしている孤爪に気づき、大量の肉と野菜が乗った皿を持っているAが顔を覗いた
正面の階段に座る月島や山口もその量に改めてドン引きしていていた

「もう食べたよ。」

『えー、ホントにー?ツッキーと山口くんは?』

お肉いる?と差し出された皿
しかし、月島は既にお腹がいっぱいで、山口も今ある量で十分だったため、首を横に振る

『ツッキーって何食べたらそんなに大きくなるの?ゴリラとか?』

「いや遺伝だと思います」

「ぷっ…」

Aのふざけた質問に真顔でど真面目に答える月島
その会話が少し面白かったのか孤爪が微かに吹き出した

「月島ー!!もっと食べなさいよ!!」

「オラー、野菜も食えよー、研磨もだコラー」

Aに続き突入してきた主将3人組
それぞれ野菜食えだの、米を食え!だの、肉だろ!!と主張してきて、3人は迷惑そうに顔を歪めた

「あ!A!!いっぱい食ってんな!!負けんけど」

『ねえ、木兎さん見て見て』

皿に乗っている量からして、こいつはいっぱい食べているな。と黒尾は安心をする。宣戦布告をする木兎にAはニヤニヤとして何かを皿の上から持ち上げた

「そ、、それは……!!!まさか!!!」

『そう、ラストソーセージです』

瞬時に口に運び美味しい〜っとわざとらしく反応するAに木兎はぐぬぬぬ……っと悔しそうに唸る
本数が少なかったソーセージは誰からも大人気で、木兎は探し回っていたがなかなか見つからなかったのだ

『ソーセージさえ奪えないとは……海賊王への道は長そうですねえ』

「おのれ……Aめ……っ!!」

『オーッホッホッホ!キャプテンとお呼び!!』

変な設定を作り、木兎に向かってドヤ顔で高笑いをするA
BBQ効果のせいなのか、変なテンションにふたりはなっている

「いやいやAちゃん、キャプテン俺ですけど」

「おれもキャプテンだぞ」

「いーや俺だってキャプテンだね!!」

『私が新のキャプテンです』

Aとは別の意味のキャプテン3人が揃っていて誰がキャプテンだと言い争っている不毛な会話に孤爪は他のとこでやって……とだるそうに見ていた

「ソーセージキャプテン呼ばれてますよ」

「ツッキー、一応先輩なんだから…」

『ソーセージキャプテンはなんかダサいからやめて』

半笑いで月島が奥を見て言えば、白福達が「Aー」と手招きしていて、呼び名にムッとして白福達のところへ向かって走っていった

「ほんっとAさん破天荒だよな」

「手がかかる子ですわ」

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作者名:ぱるむ | 作成日時:2024年3月20日 6時

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