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「梟谷相手にはなかなか勝ち越せねーな」
『全体で見ると音駒は42勝22敗ですね』
東京合宿最終日
音駒と梟谷の試合が終わり、音駒がコート1周のペナルティから帰ってくると、Aの手書きのノートに目を通して、悔しそうにする
隣コートでは生川と烏野の試合が終わり、烏野がフライングをし始める。他の高校に比べて何倍もペナルティを熟すその光景は異様な貫禄があった
「うお、烏野のチビちゃんがめっちゃフライング上手くなってる!」
「チビちゃんって!夜久さんと日向あんま身長変わらないじゃないですかあ!」
学ばないリエーフは夜久に蹴られ、芝山犬岡は気まづそうに目を逸らした。その間黒尾達もその様子を見ていたが、ペナルティが終わった彼らに主将の澤村が話しかける
「A、次俺ら待機だよな?」
「おい、どうした……」
海が話しかけても気づかず、ノートを手に持ちなんだか騒がしい烏野をじっと見つめているAに声をかける
『……黒尾先輩』
「んぁ?」
『私宮城で見た宗教団体の正体分かりました。』
アレです。と指をさした先には烏野の田中、西谷、日向が「お肉肉肉、お肉肉!お肉神様!」と奇妙な声と踊りを披露していた。
そういえば、宮城遠征に行った際、孤爪探しをしている時最後に合流したAが大号泣で怖いのを見た!!と、泣きついてきたことを思い出す
『あの時も道路のど真ん中であれと一緒の踊りしてたり、確かに坊主頭がいた気がする……!!』
「んな偶然あんのかよ」
「まさかあいつらだったとはな。怖すぎだろ」
話を聞いていた夜久も半笑いで烏野バカ達を見ていて、Aなんかは、ヘナヘナと地面に拳を着いて『龍達にトラウマ植え付けられたのか……』と悔しそうに嘆いていた
「Aさん元気だしてください!!これ終わったらBBQですよ!!」
何も知らないリエーフはただ単に元気がなさそうなAにBBQの話を持ち出し、両手を握りヨダレを垂らしている
そんなリエーフの言葉にAもピクっと反応し、目をギラつかせ『絶対に食べまくる』と強い意気込みを吐いた
『リエーフ、私に任せて。絶対に烏野より多くお肉食べさせるから!!』
「おお、心強いです!!」
何かの因縁付けのようにメラメラと闘志を燃やしリエーフの肩に手を置く
「どうやって戦うんだよ…」
「皆で仲良く食べようね〜」
打倒烏野!!と拳を上げたAとリエーフの声は烏野に聞こえてきて、「俺ら音駒と試合だっけ?」と首を傾げる
そして合宿最後の試合
森然対生川、梟谷対烏野の試合が始まる
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作者名:ぱるむ | 作成日時:2024年3月20日 6時