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｢……あんた昨日何したの｣
｢帰ってきたの気づかんかったわ寝てた｣
『え、なにもしてないですよ』
｢日向も今日朝何故か震えてました…｣
食堂で朝食を幸せそうに食べていると、やってきた黒尾、澤村、木兎が1番にAを見かけると満身創痍で｢すみませんでした！｣と頭をビシッと下げてきた
はて？と首を傾けている、Aに雀田が聞いても何も知らない様子である
A自身主将会議の部屋に行き無事にメモを渡した後、トランプを見ていた記憶はあるが、どうやって部屋に戻ってきたのか、いつ寝たのかは全く覚えておらず、不思議であった
『ねーね、京治。私昨日自分で部屋戻ってた？』
｢うん。覚えてないの？｣
『全く』
素早く去っていった3人の後ろにいた赤葦にAはのんきそうに白米を食べながら聞くが、｢知らない方がいいよ。｣と 言われ赤葦もどこかへ行ってしまった
｢あ、あの……Aさんっ昨日無事でしたか！？｣
次に飛び込んできたのは日向であった
またも訳の分からないことを言われ、とりあえず頷くとホッとした表情になった日向
『何があったの？』
｢ケダモノが居て……。いや、見なかったことにしてるんで大丈夫です！！失礼しヤス！！｣
そう言い残し爆速で走り去っていってしまった日向
その言い分にはなにか怪しいことがあり、マネージャー全員が顔を見合せた
｢ケダモノ……？｣
｢見なかったこと……？｣
｢無事……？｣
｢男が謝る……？｣
｢夜中に……？｣
｢っ！！！A本当に何も無かったの？！｣
口々に言葉を漏らし全員が想像することは同じ
Aがあの4人に汚されたのか！？と顔を真っ青にして、大滝がAの肩をグワングワン掴んで揺さぶる
｢日向のせいで俺たちなんかヤバくないか？｣
｢ああ……これは……マズイ……｣
バンッ！と立ち上がり、白福と雀田は反対側のテーブルに座る木兎と赤葦、黒尾に詰め寄っていった
清水も澤村を睨みつけ、アワアワと慌てている様子だ
｢ま、待て！！お前ら俺たちの話を聞いてくれ！！！｣
｢うるさい木兎！！表でろやコラ！！｣
｢寝てる子に寄ってたかって手出すなんてサイテー！！｣
｢澤村……失望した｣
｢黒尾お前何したんだよ……っ。ひくわ｣
｢やっくん！違うんだ！冤罪だこれは！｣
朝イチの食堂で大騒動が起き、合流してきたもの達は｢まーたなんかやってるよ……懲りねえな｣と傍観していた
そして、その真実が赤葦によって明らかになり、Aは顔を真っ青にさせ、『すみませんでした！！！』と土下座の勢いであった
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作者名：ぱるむ | 作成日時：2024年3月20日 6時
