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｢クロ、あれ何？｣
｢んー、第3体育館の友達増やそう作戦｣
｢なにそれ…可哀想｣
傍から見ていた孤爪は指をさして聞けば、木兎が昼食を誘ってきて月島も誘いたいと言い出したのが事の発端。
しかし、あの性格じゃ｢遠慮します。｣と簡単に避けられてしまうため、こうして劇をして取り込む作戦である
黒尾監督により木兎より赤葦の方が演技ができそうだとキャスティングし、嫌々ながらも木兎に言われやらされることになる
Aなんかはこういう類の話は大好物でノリノリで参加してくれた
｢外に俺の愛車のランボルギーニがあるからよ、乗ってくか？｣
『おお、それはいい案だな。じゃ、皆で乗って行こうじゃないか』
｢じゃ、月島行くぞ｣
(まーた音駒と梟谷が暴れてるよ)
(ツッキー…！！)
(月島ってなんでこう絡まれるんだろうな…)
(あ、月島拉致られた)
赤葦により月島は腕を捕まれ、為す術なく嫌々連行されていく
そして3人は黒尾の元へ行くと敬礼した木兎とAにお疲れさんと声がかかり元のふたりに戻る
『いやー名演技だったね』
｢木兎さん入るとアドリブで上手くいかないからって言われたじゃないですか｣
｢だって俺もやりたかったんだもん！｣
心底迷惑そうな顔で月島がニヤニヤしている黒尾に｢なんですかコレ｣と、聞けば｢連行作戦｣と言われ取り込まれた。
｢Aさんそのサングラスどこから持ってきたんスか？｣
『ああこれ、森然の監督の借りた』
良いでしょと寄ってきたリエーフに掲げるサングラス
森然高校の監督を見れば確かにいつも掛けているサングラスが外され、初めて見る素顔が晒されていた
｢監督の借りてくるって…バカじゃないですか｣
『ツッキー、私はバカじゃないよ。ちなみに赤葦のは武田先生から』
｢ツッキーてやめてもらっていいですか｣
そんなやり取りをしているうちに、黒尾に背中を押され食堂へ連行される月島。はぁ…とため息を着くが諦めたように言いなりになっていた
｢なんだったんだ？｣
｢赤葦まで参加するとはね〜｣
｢木兎に強制されたってよ｣
｢Aちゃんのサングラス意外に似合っててグッド｣
一連が終わった体育館では、白福や木葉達が話しており、烏野の主将に音駒の夜久と梟谷の鷲尾が静かに頭を下げた
｢俺も今度あれやろ！てか旭がサングラスかけたらもっと上手く行きそう！顔悪いし｣
｢スガァ…｣
｢さすがAだ！！月島を取り込む演技！！｣
｢ああ、ノヤっさん俺も震えたぜ！！かっけえな！！｣
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作者名：ぱるむ | 作成日時：2024年3月20日 6時
