119 ページ20
「おーやっと来たかおつかれ2人とも」
『んー、ねむたーい』
合宿2日目先程まで木兎たちの自主練に付き合い、谷地と風呂を済ませやっと部屋にほどれば雀田達は布団に寝そべっていた
Aも力尽きたように敷いてある布団に倒れ込むとおつかれと白福が頭を撫でてくれる
「木兎に捕まると大変でしょ。どうだった?」
『木兎さんってなんであんなに体力あるの…』
「さっきお風呂上がった時も元気いっぱいに走ってましたね」
谷地が木兎の様子を思い出してアハハと苦笑いすると思い出したかのように、Aは清水と谷地の方を向いた
『そういえばツッキー来たよ』
「ツッキー…?ああ、月島ね」
「山口くんが言ってたなあ、どうでした?」
月島のことをあだ名で呼ぶのは山口しかいないため、既にAが月島の事をそう呼んでいるのが少し面白く清水はフフッと笑った。なんだか元気なさそうに見えた月島が心配だった谷地だが、少しずつだが変わり始めているように見える月島に安心する
『ツッキー黒尾先輩にブロック扱かれてた。煽られるとめっちゃ嫌そうな顔するの面白かった』
「普段は日向とか影山のこと煽ること多いけど、先輩相手だと逆になるんだね」
「あの月島くんを煽る先輩とは…恐ろしい…!」
練習風景を思い出し笑いながら話すA
その様子に想像がつかなくて谷地は顔を青くする
白福、宮ノ下、大滝はなんのことやらと布団の上でポテチを貪っていると、隣でスマホを触っていた雀田が半笑いで口を開いた
「Aは仲良くなるの上手だよね。赤葦みたいな無愛想とも仲良くなってるし、今日の朝も烏野の不審者2人に早速話しかけて盛り上がってたし。尊敬するわ〜」
「確かに、月島くんもなかなか馴染めない相手だ……」
「田中と西谷の相手は無理しなくていいよ。本当無視していいから」
「潔子ちゃん厳しくて笑う」
『そうですかね?でも、ツッキーはいじりがいがありそう。明日ちょっと絡みに行こっと』
そう悪い顔をしたAの表情は、黒尾そっくりで音駒怖ッと全員がすこし引いて見た。
「黒尾はAとなんか距離近いよね」
「あー私も思ったわ。黒尾が目を離さないようにしてるっていうか。今日木葉達がAに話しかけにいったじゃん?そんときの顔みた?」
「見た見た、めっちゃ睨んでガン飛ばしててうけた」
『嘘、全然わかんない!黒尾先輩は面倒見いいからただたんに心配してくれてるんでしょ〜』
「黒尾さんというのは、音駒のキャプテンさんですか?」
そうそう。と谷地に返しているAを清水、谷地を除いた4人はこれは何かあるぞ、絶対あるぞとニヤニヤしながら見ていた
235人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱるむ | 作成日時:2024年3月20日 6時