誘拐されました【第三体育館組】 (ページ31)

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二十九話ページ31

うわ…まさかあの袋の中が酒だったとは…

まぁーなんとなく予想していた気がするけど…

やっぱり部屋が酒臭すぎるっ…

ていうか男女一緒の部屋で一日過ごす時点で間違っている。うん。

黒尾「Aものもーぜー？ﾋｯｸおらおらーﾋｯｸ」

鉄郎が私に酒を差し出してきた。

「な、何いって！！私まだ高校生…！」

日向「大丈夫だってー！なーリエーフﾋｯｸ」

灰羽「ん？ぁあ！大丈夫だっﾋｯｸて」

「んな？！ちょ！日向さん！無理矢理飲ませようとするのやめて！！」

日向さんが無理矢理私の口に酒を入れようとすると、誰かが酒を奪い取った。

赤葦「だから皆さんに控えめにしてくださいって言ったのに…」

月島「お子ちゃまにはまだ早いですもんねﾆﾔ」

二人のお陰で助かった…

さりげなく酷いやついるけど。

「…あれ？二人は飲まないの…？」

赤葦「二日酔いしたら嫌なので」

月島「僕はアルコール嫌いだから」

「へぇー…」

二人は眠たそうに答えた。

「…寝ないんですか？」

月島「君に言いたい」

赤葦「俺たちこのあと、この人たち運ばないといけないから。…絶対。」

赤葭はあきれた目で日向さんたちを見た。

「おかーさん… ﾎﾞｿｯ」

赤葦「え？」

「え？何も言ってないよ」

どうやら月島さんには聞こえたらしくニヤニヤしている。

赤葦「月島もどうしたの？何かおかしいよ」

月島「イエ、ナニモ」

赤葦「酒、飲んでないよね」

月島「だから僕、酒は嫌いですから。ショートケーキ味なら飲みますよ」

あるのか。それ。

二人の会話を見ていると眠くなってきた。

「私…そろそろ寝ていいですか…？」

赤葦「あぁ、うん。どこの布団でもいいよ」

私はすぐそこにあった布団に入って眠りにつこうとした。

木兎「Aちゃんもーねるのー？」

地獄の時間が始まった。