黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ8)

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『ねえセブルス、セブルスってば！無視しないでよ』

ｾﾌﾞﾙｽ「……言っておくがここでは吾輩は教師だ」

『その吾輩っていつから言ってるの？僕でいいんだよ？』

ｾﾌﾞﾙｽ「……うるさいなずっと寝ていれば良かったものを」

全く、これじゃあ話にならないね

『そういえば私名前どうしたらいい？ブラック？アーバスノット？どっちもまずくない？』

ｾﾌﾞﾙｽ「……あー……何かあるか」

『ないから聞いてんのよ』

ブラックは直ぐにシリウスとの関係を疑われるし、アーバスノットは私しか残ってないから直ぐに正体がバレてしまう。

ｾﾌﾞﾙｽ「もうアーバスノットで良いんじゃないか。」

『真剣に考えてよ！！』

ｾﾌﾞﾙｽ「はあ、アーバスノットが消えたのは10年前だ。今更知っている者も少ないぞ」

『うわほんとだ。やっぱり自分が寝てた自覚ないからさあ』

セブルスは私を臨時の部屋へと案内してくれた。

『へえー、なかなかいい部屋！』

ｾﾌﾞﾙｽ「新学期からは自分の寮だ。……どうせグリフィンドールだろう。」

『まあね〜。前もそうだったし！！』

セブルスは嫌そうな顔をした。

当たり前か。私はジェームズとシリウスと仲間だったんだから。

『でも意外。シリウスのことで殺されてもおかしくないよね？私』

シリウスはリリーを裏切って居場所を教えた。

愛する人の死の原因を作った男だ。

ｾﾌﾞﾙｽ「……お前は、ブラックとは関係、ない」

『あら、一応旦那様だけど』

ｾﾌﾞﾙｽ「とにかく、お前はここで生徒として生きていくんだろう」

『教師のあなたには媚びを売るべきって？貴方は私から減点なんて出来ないでしょ』

笑いながら言うとセブルスはため息をついていた。

……セブルスは闇陣営にいたのを私は知っている。

学生時代、だからシリウス達はセブルスを虐めたのだ。

元のように戻るのは無理だよ。

シリウスを取り戻すためにも私は情報を集めなければならない