黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ37)

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シリウスはスキャバーズを掴んでいるロンの足を噛み、暴れ柳の根元から叫びの屋敷へと入っていった。

……もうちょっと優しく噛んであげてよ痛そう。

『先に行くね』

私はハリーとハーマイオニーを置いてうさぎの姿になり先に屋敷へと急いだ。

ハリー「A!?」

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「ｯ､待って！！」

『シリウス、ロンの足が痛そうだから早く話してあげて』

ｼﾘｳｽ「A、」

ロンは目を疑った。

味方だと思っていたAがシリウスと仲良さそうに話していたからだ。

ハリー「ロン！大丈夫かい！！」

ロン「ハリー罠だ！！犬はアイツだったんだ！それにAも!!!!」

2人は私とシリウスから怪我をしたロンを庇うように立った。

私を疑っているのはすぐに分かる

ハリー「なんで、味方だと思っていたのに!!!」

『ハリー、これは違うのよ』

ハリー「何も違わないよ！！！」

ハリーはシリウスを押し倒し、杖を出した。

私が仕方なくハリーの杖を払おうとすると、駆けつけたリーマスがハリーの杖を飛ばした。

リーマスとシリウスは感動のハグをしている。

シリウスはその後私のことも抱きしめた。

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「先生はグルだったのよ！！先生は狼人間だわ！！」

ああ、リーマスのこともバレてしまった。

でも、もうなんでもいい。

『勘違いしてもいい。ただ、殺せるなら何でもいいのよ』

その時、セブルスが現れてリーマスの杖を奪った。

ｾﾌﾞﾙｽ「A…シリウスとつるんでいたのか」

『言ったでしょ、私はシリウスを信じているし大切な旦那様だって』

ﾘｰﾏｽ「シリウス、口元が緩んでいるよ」

ｼﾘｳｽ「ああすまない。あまりにも嬉しい言葉が聞こえてね。」

シリウスとセブルスが言い合っている時にハリーがハーマイオニーの杖でセブルスの事を振り払った。

ピーターについて話せと。

親友だと思っていた。

マローダーズの仲間で、

私たちを裏切って、リリーとジェームズは死んだ。

『私とシリウスの居場所がバレて死にそうになったこともあった』

ロンからスキャバーズを奪い、杖を向けて呪文を放つとピーターの姿に戻った。

『…よくも私の親友を売ったわね』

あなたのせいでリリーとジェームズは死んで、シリウスはアズカバンに入れられて、私は10年間眠り続け、リーマスは皆を失い1人で生きてきた。