黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ34)

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リーマスにも、ダンブルドア校長にも、セブルスにも、マクゴナガル先生にも、事情を知っている先生には全て伝えた。

全て、ハリーにバレてしまったと。

とりあえずこのまま学生として過ごす事になったけれど、今まで通り仲良くは出来ないと悟っていた。

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「A……さん、」

ハーマイオニーの声が部屋の入口から聞こえてきた。

『さん付けなんてしないでいいよ。』

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「私、わたし、」

ハーマイオニーは私のベッドの近くまでやってきた。

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「貴女に裏切られたなんて思ってないわ!!!親友だと、思っていたのよ、本当に……」

ああ、そっかあ、

私は貴女とリリーを重ねていたのに。

『……私はただ、ハリーを守りたくてそばに居ただけ。』

ハリーとジェームズを重ねて、幸せだったあの時を取り戻そうとした。

2人は別人なのに。

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「今まで通り仲良くしたいの……ハリーとロンもそう思っているわ!!!」

『……いいのかなあ……私ずっと、騙してたのに』

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ハーマイオニーにそう言うと、ハリーに聞いてみればいいと言われてしまった。

新学期が始まっても部屋に篭っていた私を外に出すための言い訳かもしれないけど、逃げてばかりはダメだとわかった。

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「ハリーならルーピン先生のところよ」

仕方なく寮を出てリーマスの部屋に向かった。