黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ28)

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『リーマス』

ﾘｰﾏｽ「久しぶりだね。小さなA、少し成長したようだ」

『当たり前よ。いつまでもおチビさんじゃ困るわ』

リーマスは闇の魔術に対する防衛術の先生になった。

1年でいなくなった。なんてならないといいけど。

シリウスとの事を探るため、私はリーマスの部屋を訪れていた。

ﾘｰﾏｽ「……シリウスのことは新聞で見たよ。」

『そう。私…調べたの。吸魂鬼から逃れる方法。
彼ら、動物には反応しないみたい』

私達は無届けのアニメーガスだ。

ﾘｰﾏｽ「変身して、抜け出したとでも言いたいのかい？」

『そうよ。それしか方法が無いもの。……一体なぜ…』

ﾘｰﾏｽ「ハリー、プロングスにそっくりだね。目はリリーだ」

リーマスの言いたいことは分かる。

ハリーを、この学校の生徒を、危険に晒すなと。

『私、それでもシリウスに会いたいの』

ﾘｰﾏｽ「前回よりすごく窶れてるね。泣いたあともある。」

『シリウスはきっとここに来るわ。』

ﾘｰﾏｽ「A狂だったから、きっとそうだね」

リーマスは笑いながら言った。

まあ、私もシリウスがそうなのは分かるけど。

ﾘｰﾏｽ「こう見えて、私は君のことを心配しているんだよ」

『リーマスは優しいもの。知っているわ。』

リーマスは私に紅茶を出してくれた。
マローダーズでは1番の紳士ね。気が利くわ

ﾘｰﾏｽ「君は、ハリーたちに真実を伝えるつもりは？」

『無理よ、2年も同級生として騙し続けてきたもの』

今更、リリーの親友だっただなんて、私には言えない。

いずれバレてしまう、リーマスはそう言った。

『それでも、その時が来るまで私はハリーをそばで守るわ』