黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ3)

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ダンスの曲が終わった時、会場の真ん中に視線が集まった。

そこにいるのは、シリウスとA。

シリウスは優雅に片膝をつき、あるものを取り出した。

ｼﾘｳｽ｢今年のクリスマスプレゼントだ。｣

小さな、四角い箱だった。

ｼﾘｳｽ｢……俺と、結婚してくれ｣

『…喜んで』

それを見守っていた会場中がザワついた。

もちろん2人はまだ6年生だ。

未成年で卒業までもまだ1年半残っている。

ｼﾘｳｽ｢卒業したら籍を入れよう……愛してるんだ｣

『じゃあ私は卒業したらA･ブラックになるのね？』

ｼﾘｳｽ｢いい響きだな｣

2人は約束通り、卒業後に結婚をした。

シリウスは両親に両親に認められず、参列はしてもらえなかった。

しかしオリオンおじさんは、フクロウを使って私に祝いの手紙を送って下さった。

シリウスには内緒にするようにと書かれていたから伝えては居ないけれど。

手紙には、おじさんと母について書かれていた。

──

　君たちは、まるでベアと私のような幼馴染だった。
　私はベアを愛していたが、両親に認められず
　反抗することも出来ず、
　お互い別で世帯を持つことになった。
　ヴァルブルガには言えないが、
　君たち2人の幸せを願っている。
　どうか、私たちの代わりに幸せになってくれ。

　追伸─シリウスには内緒にしてくれ。

──

おじさんは純血主義だった。

しかし、物事をなにかに囚われずに客観的に見ることができる人だ。

私たちが結婚してしばらくして、ジェームズとリリーも結婚した。

『ハリー！…可愛いなあ』

ｼﾘｳｽ｢そうだな、私達も落ち着いたら子供を作ろう｣

ブラック家の裏切り者とシリウスと、ヴォルデモートに狙われるアーバスノットのAは子供よりまずお互い生き残ることが最優先事項であった。

しかし、別れは突然に訪れる。