黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ15)

今日:33 hit、昨日:9 hit、合計:28,702 hit

･ページ15

ﾏｸｺﾞﾅｶﾞﾙ「確かにハリーは父親そっくりです。こうやって問題を起こすところまで。そしてグレンジャーは、マグル生まれでありながらとても優秀。エバンズとそっくりに見えてしまうでしょう」

先生は、諭すように話した。

『…あの2人が、今でも生きているような気がして。
ドッキリだって言われるのを、ずっと待ってる。』

驚かせてごめんなって、みんなが言ってくれるのを待っている。

けれど、確かに2人は亡くなって、シリウスはアズカバンにいる。

ﾏｸｺﾞﾅｶﾞﾙ「前を向かなければなりません。」

『戻るはずのない人間を待ち続けるな、と言いたいんですよね』

けれど、私は今もみんながどこかで笑って過ごしていると思ってしまう。

どうしようもないぐらい、みんなが大好きだった。

ﾏｸｺﾞﾅｶﾞﾙ「あなたにとっては数週間前の出来事でしょう。
…ですが、実際は10年も昔の事なのです。あなたはそれをまだ理解していない。」

『私は全て分かってます！！！リリーが死んだことも、ジェームズが死んだことも、…これ以上の詮索は辞めてください。』

マクゴナガル先生の悲しそうな顔が見え、

居心地が悪くなって教室を飛び出して寮へ戻った。