私の愛しのパッドフット！！【シリウス・ブラック】 (ページ5)

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彼女の素直さは、生まれた時から全て叶えてもらえる環境にいたからこそのものだった。幸せな家庭環境で過ごした彼女は周りを照らすようになっていき、今のような思ったことを全て言ってしまうようになったのだ。

リリー「わ、私でいいの？」

『あなたがいいのよ！素敵な瞳の色だわ!!』

リリー「Aこそ！…素敵なプラチナブロンドだわ」

Aの父親譲りのプラチナブロンドは色んな人の視線を集めいた。黒や焦げ茶、赤毛が多く見える中、ブロンド、特にプラチナブロンドは目立っていた。

少し毛先がウェーブした髪の毛を見て、リリーは羨ましく思った。リリーは赤毛で、透き通るようなプラチナブロンドの髪を初めて見たのだ。

スリザリンにも1人銀髪がいるが、彼女のように金が混ざっているわけではなかった。

しかし、プラチナブロンドの彼女はシリウスの漆黒の髪に惹かれていた。触りたいと思ったが、今でも十分に嫌がられているためそれはさすがに我慢したのだ。

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「確かに、魔法界では一部の人間しかいないなこの髪色は」

ジェームズは彼女の髪の毛を掴み、手でクルクルしながら言った。これがシリウスなら彼女は喜んでもっと触るように言っただろうが、コンパートメントで言った通りジェームズにクソほど興味のない彼女はその手を引っぱたいた。

『レディの髪の毛に気安く触れないでよ』

少なくともマグルの世界ではありえない、と彼女は言い、ジェームズはリリーのいる前で変なことは出来ないと思ったのか渋々やめた。

ｼﾘｳｽ「マクミランの髪色じゃないだろその色」

『父親譲りだもの。』

ふうん、とシリウスは興味なさげにそっぽを向いた。マクミランの髪色ではないが、彼女はれっきとしたマクミラン家の血を引いていた。

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「食事だ！！だいぶ豪華だな」

『これ、1人1つ出てくるのじゃないのね、』

バイキングのような様式にAは最初こそびっくりしていたが、横に座るシリウスやジェームズ、手前に座るリリーを見よう見まねで食べていった。さすがはホグワーツ、家で食べるものにはさすがに劣るがそれなりに美味しいものであった。

監督生が1年生を連れて寮へと戻る。Aはリリーの横でニコニコと笑っていた。リリーのことがかなり気に入ったようだ。

リリー「私、Aと同じ部屋だったら良いのに」

『私も！！リリーと同じがいいわ！』

ジェームズが羨ましそうに2人を見ていた。