私の愛しのパッドフット！！【シリウス・ブラック】 (ページ4)

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いよいよシリウスの番がやってきた。彼女は手を握り、一緒の寮になれるように願っていた。ブラック家が代々スリザリンだと言うことすら彼女は知らなかったのだ。

「シリウス･ブラック!!」

「ブラック家は代々スリザリンだからな、あれは無理だ」

隣に座っていた男子生徒がそう呟いた。聞き間違えだろうか、まるでシリウスがグリフィンドールには来れないと言うように聞こえた。

『……シリウスはグリフィンドールよ』

Aの言う通り、シリウス･ブラックはグリフィンドールへと組み分けされた。ホグワーツ中がザワザワとしていた。あのブラック一族からグリフィンドールが出たのだから。

『シリウス!!こっち!!!』

ｼﾘｳｽ「…お前の隣しかダメなわけ？」

シリウスは全力で座るのを嫌がっていたが、寮長に詰めて座るように言われ、仕方なく隣に座った。シリウスはさっきからうるさいAを無視してジェームズがどこに組み分けされるのかを見ていた。

『あ、ジェームズだ。』

「グリフィンドール!!!」

もちろんジェームズもグリフィンドールに組み分けされた。ジェームズはシリウスとAが隣に座っていることに気づくと早速揶揄ってきた。

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「シリウス、彼女の隣を陣取っているのかい？」

ｼﾘｳｽ「誰がこんなブスの隣に座りたいんだよ」

さっきから醜女やらブスやら呼んでくるシリウスにAは痺れを切らし、反論した。

『私、醜女でもブスでもないわ！それなりに整っている方だと思うのだけど！！』

ワーワー騒いでいると、ジェームズが待って、と会話を止めた。その視線の先には、1人の女の子がいた。赤毛に緑の瞳をした女神のような女の子。

『かわいい……!!!』

思ったことが全て口に出てしまうAは彼女に近づいた。彼女の名前はリリー･エバンズ。マグル生まれの女の子だった。

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「エバンズ!!」

ジェームズはリリーに話しかけたが、リリーは先程列車で会った2人だとすぐに気づき腕組みをしてあからさまにそっぽを向いた。

そしてその先には、彼女がいた。A･アランデルだ。リリーは気になって仕方なかったと言う風に彼女に声をかけた。

リリー「ねえ！あなた、本当にアランデルの……！」

『そうだけど…あなたとっても可愛い！お友達になって欲しいわ！！』

Aは先程シリウス・ブラックにしたようにリリーの手を握って言った。