私の愛しのパッドフット！！【シリウス・ブラック】 (ページ3)

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『見て、シリウス！ジェームズ！お城よ!!!』

2人は本当に何も知らないんだなと思っていた。魔法界で育った子供ならホグワーツ城は写真なら何やらで見たことがあるからだ。

『このボート落ちないわよね？大丈夫かしら…』

3人は一緒にボートに乗り込んだ。ジェームズはワクワクして落ち着いていないし、シリウスは感動していた。そしてAはボートがあまりにも小さくて転覆の心配をしていた。Aは今まで豪華客船のような大きなクルーズ船にしか乗ったことが無かったからだ。

『じゃあジェームズ、シリウス、また会いましょう！！』

AはアランデルのAのため列の最初に並んだ。今から帽子が組み分けをするようだった。Aは帽子で組み分けと聞いてハテナを浮かべていた。

ﾏｸｺﾞﾅｶﾞﾙ「A･アランデル!!!」

アランデル、と聞いてマグル出身者の何名かが反応していた。そしてそれは、リリー･エバンズも同様であった。アランデル伯爵家はそれほど有名であった。

『えっ…このボロ帽子を被るの？』

Aは思わずそう呟き、帽子を持っていたマクゴナガル先生は少し顔を引き攣らせた。マクゴナガル先生はAに帽子を被せて少し下がった。

『あのー……帽子さん？いつまでこれ続きます？』

5分程たった時、待てずにAは帽子に意図を聞いた。いわゆるハットスール、帽子がどの寮に入れるのか悩んでいたのだ。Aはどの寮でもやって行けると判断したからだ。

「うーーーむ……」

『悩んでるなら私はグリフィンドールがいい』

Aはシリウスがいくと言ったグリフィンドールをいかにも不純な理由で選んだ。そして帽子はその理由を知る由もなく彼女をグリフィンドールへと導いた。

「グリフィンドール!!!」

グリフィンドールは最初の生徒を勝ち取ったことにより歓声を上げた。ジェームズは隣にいるシリウスを見て、シリウスはAが本当にグリフィンドールに行ったことで苦笑いを浮かべていた。

いくらシリウスの勘違いが無くなったとはいえ、初対面であの絡み方をされると誰だって近づきたくなるなるものだ。

一方Aはシリウスの番を今か今かと待っていた。