私の愛しのパッドフット！！【シリウス・ブラック】 (ページ2)

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ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「アランデルってマグルかい？あまり聞かないけど」

ジェームズは彼女をお気に入りのおもちゃに決めたようで、とにかく構い出した。そして、シリウスも少し気にしていた実家について話を振った。

『ああ、私は半純血よ。育ったのはマグルだけどお母様は純血の魔女だったもの』

そして今度はシリウスが話題を振った。彼は彼女がまだブラック一族に近づこうとする人間と思っていたため、それを暴こうとしていたのだった。

ｼﾘｳｽ「母親の方の家系は？」

『あ、そうね…えっと、マクミランだったかしら？』

マクミラン、聖28一族でありながら血を裏切る者として有名であった。そしてシリウス･ブラックの祖母に当たる人物もマクミラン家の人間であった。シリウスはそれを知って少し警戒心が緩くなった。

2人はきっとAがイギリスに現存する最古の爵位であるアランデル伯爵家の一人娘と知れば驚くだろうが、母方の血筋であるマクミラン家の話を聞くだけで満足したため、父方について知ろうとはしなかった。

『2人はどこの家なの？…聞いてもよく分からないんだけど』

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「僕はポッター家さ！マクミランみたいに聖28一族じゃないけど純血さ！！シリウスはあのブラック家だ！！」

あのブラック家、と言われてもAは全くピンと来なかった。何も分かって無さそうに目をキョロキョロさせながら薄ら笑いを浮かべるAを見てシリウスはやっと笑顔を見せた。

ｼﾘｳｽ「知らなくていい。そんなに重要なことじゃないさ」

一方Aはと言うと、シリウスの笑顔を見てニマニマと笑っていた。シリウスは思い出した。こいつは初対面で手を握って友達になろうと言ってきたヤバいやつだと。

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「それより！2人とも寮は決めたのかい？」

シリウスは迷わずグリフィンドールと答え、未だ寮についてよく理解していないAはシリウスがいると言う理由でグリフィンドールに行きたい！！と宣言していた。