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朝、目覚ましの音でのそのそと起き上がると、
亜「おっせーよ。」
既に支度を終えた亜嵐がリビングで朝食を頬張っている。
あ「はぁ…」
母「あ!Aやっと起きたのね!!」
卵焼きを焼きながらニコニコと振り返るお母さんに、今すぐ亜嵐を追い出せなんて、言えるわけもなく。
あ「はぁ〜い」
気のない返事をして髪型を直しに行く。
何も亜嵐が押しかけてくるようになったのは今日からではない。
亜嵐は高校で転校してきて、私たちと打ち解けた。
気づけばいつも一緒にいて、
気づけばいつも家に来ている。
なんなんだ?
多少の疑問を抱きながらも、お母さんとも打ち解けているんならしょうがない。
支度を終えて朝食を食べにリビングへ向かうと、
亜嵐は呑気にテレビを眺めていた。
私が起きる前からなんでうちに来るんだろう?
朝食を頬張りながらスマホを開くと、
あ「……あっ!!」
求人サイトからメールが来ていた。
「ご応募ありがとうございます!!
早速ですが、面接に来て頂きたいのでご都合の良いお時間お知らせください!」
すっかり忘れてた…
これ、亜嵐達になんて言おう…。
昨夜の出来事を少し後悔してしまった…。
急に大声を出した私に、なんだ?と、怪訝そうな顔で見てくる亜嵐を横目に、深いため息をついた。
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作者名:うさまる | 作成日時:2018年6月17日 11時