tatsuya ページ40
・
キスをしたあの日から、なんだか気まずくて
気まずくさせたのは俺なのに
キスなんてしなければ良かったって思った
でもあれくらいしないと、取られそうだから。
少しでも俺にドキドキしてほしかったから。
辰 ｢Aちゃん｣
練習が終わり、掃除をしていたAちゃんに声をかけた
｢あ、辰哉さんお疲れ様です｣
ほら、また目が泳いでる
辰 ｢Aちゃんもお疲れ｣
｢はい、｣
｢…まだ帰らないんですか？｣
ほら、すぐに俺から逃げようとする
辰 ｢んーちょっとAちゃんと話したい｣
俺がそう言うと、困ったように少し顔が赤くなる
そういう顔をされると期待してしまう
辰 ｢…あのさ｣
言いかけた時、練習室に鳴り響く機械音
Aちゃんの携帯が鳴った
｢ちょっとすみません｣
ポケットから取り出したスマホの画面が、ちらっと見えた
''おばさん''
｢はい、もしもし！｣
元気に電話に出たAちゃんから
すっと笑顔が消える
今にもスマホを落としそうなくらい手が震え出す
嫌な予感が胸にのしかかる
｢…翔太は…っ、｣
｢どうなってるんですか、っ｣
今にも膝から崩れ落ちそうなAちゃんの背中を、そっと支えた
翔太…？翔太になにがあったんだよ
｢…はい、今すぐ行きます｣
真っ青な顔のAちゃんが、スマホを握りしめながら、震える声で言う
｢辰哉さん…｣
｢っ、翔太が｣
｢事故にあったって…、｣
俺の顔からも血の気が引くのがわかった
Aちゃんの手を取って、
病院へと走り出した
翔太…
翔太…
頼むよ、かすり傷くらいだろ？
おい、翔太
この子を泣かすのかよ？
お前が1番しちゃいけないことだろうが。
タクシーの隣で、下を向いて震えるAちゃんを見て、
俺の恋が散るのが分かった
翔太…
目は開いてるよな？Aちゃんのこと見れるよな？
こんなにお前を思って泣いてんだぜ
Aちゃんの肩を静かに抱くことしか出来なかった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔太担 - snowmanのリーダーは辰哉くんではなく、照くんです。お話面白かったです！！！！！！！！！ (2020年7月28日 1時) (
レス) id: 068f257b0f (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます(; ;)嬉しすぎます、、次作公開しましたので、ぜひのぞいてみてください！本当にありがとうございました！；； (2019年10月8日 18時) (レス) id: a27c95ab47 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます(; ;)そう言っていただけると頑張った甲斐があります(TT)次作公開しましたので、ぜひのぞいてみてください、！本当にありがとうございました！！ (2019年10月8日 18時) (レス) id: a27c95ab47 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後は、切ないですけど読んでで最高ピーマンでした！ 次回作も楽しみにしております！ (2019年10月8日 8時) (レス) id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！毎回更新を楽しみにさせていただいてました！次回作も楽しみにしてます！！ (2019年10月8日 7時) (レス) id: e9a5230951 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るんこ | 作成日時：2019年9月21日 18時
