LoveGame49 ページ49
Aside
今すぐ家に帰って、八乙女を追い詰めてやる＿＿！
そう、思っていた。
……けど。
なんだか帰る気にもなれず、
公園のブランコにただ揺られながら
頭を冷やしていた。
何かと公園には縁があるみたい。
あれからどれくらいの時間が経ったんだろう。
鬼ごっこしていた子どもたちの姿が、
すっかり見えなくなって。
キィィ＿＿と私が揺らす、ブランコの
軋む音だけが虚しく響きわたる。
きっともう門限の時間になって、皆お家に帰っちゃったのね。
私も本当なら帰らないと召使いに叱られちゃう……けど。
今は八乙女にも、誰にも逢いたくない。
それにあの人とどんな関係なのか。
怖くて聞けるはずがないんだ。
A｢ハァ……。｣
外灯に照らされた自分の影を見て、ため息が零れた。
私が面倒くさくて子どもだから
あの人のところに行っちゃうの？
八乙女にとって私はもう必要ない？
ふふ……ダメね。
考えれば考えるほど、頭の中には浮かぶのはネガティブなことばかり。
こんな沈んだ気持ちで帰っても
また八乙女に上手いこと乗せられて、
惨めな思いをするのは私の方。
だから、今日は意地でも帰らないつもりよ。
そうすれば当然。
八乙女は困るでしょうね。
……ふん、！
私を傷つけた罰として、少し困ればいいんだわ。
八乙女なんて。
A｢雨……｣
ぽつん、ぽつん、と降り出す夕立。
黒雲に包み込まれた灰色の空。
霧に閉ざされた視界。
それはまるで見えない八乙女のココロみたい。
A｢何よ……。｣
冷雨に打たれ独りぼっち。
髪に流れ落ちた雨の粒が、頬に伝って冷たい。
いつもより雨が冷たく感じるのは、ココロが冷え切ってるから？
……こんなの、虚しくなんか
って。
あ、あれ？
雨が突然止んだ？
……いや、違う。
止んでいるのは私が居るこの空間だけ。
上から誰かに傘を差されているんだと、
すぐに気づいた。
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イチゴ姫(プロフ) - とびウオさん» わぁ…ありがとうございます(´；ω；｀)更新の頻度はかめペースですが、更新まで待っててくれたら嬉しいです！！ (2018年2月12日 20時) (
レス) id: 84705a3c88 (このIDを非表示/違反報告)
とびウオ - 更新停止中ですが頑張ってください！ (2018年2月11日 0時) (レス) id: f7a9038c6f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ姫(プロフ) - 奏さん» そう言ってもらえて、とても嬉しいです(*^^*) (2017年12月26日 16時) (レス) id: 84705a3c88 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - とても続きが気になります！ (2017年12月25日 16時) (レス) id: 3c5e03e113 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ姫(プロフ) - 白米loveさん» ありがとうございます(≧∇≦*)頑張ります♪ (2017年2月18日 0時) (レス) id: 7f4eaea2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イチゴ姫 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/dbc34ac1beeeb3a2162567a2954f475f
作成日時：2016年7月4日 22時
