小悪魔執事と恋ゲーム【YaotomeHikaru】

LoveGame42 ページ42

光｢一緒に寝る、？｣






A｢ﾊｧーｯ！？寝る訳無いでしょ！！｣






光｢えぃ。｣






A｢ｷｬｯ…！な、何するのよっ！？｣






突き落としたクセに今度は引っ張るとか…






信じらんない！






勝手すぎるわ…いくら何でも。






ご主人様は私で八乙女は執事。






私の言う事だけ、大人しく聞けばいいのに…！






最近じゃ私が振り回されてるし〜…。






光｢温かい。｣






A｢…〜っ、｣






呑気な顔して微笑む八乙女。






なんか悔しい…っ。






光｢そう言えば、今日はお目覚めが早かったですね？｣






A｢八乙女が寝坊なだけよ。｣






光｢…は、い？｣






微笑む表情が消え、不思議に私を見ていた。






ん？気づいてない？






光｢はっ！｣






器用に私を片手で抱きしめたまま、
寝転がった体制で時計に手を伸ばした。






光｢止まってる！？私としたことが……。｣






手で頭を抑える八乙女。






ﾌﾌﾌ、私を振り回した罰が当たったのよ。






いい気味。






A｢執事失格ね。｣






光｢すいません…｣






ｼｭﾝとなる彼を見て、私は口が想わず緩む。






やっぱり八乙女をイジるのは快感だわ。






光｢でも、ラッキーだったかもしれませんね。｣






A｢何が？｣






失格って言われてラッキーだなんて想うのは、
八乙女だけじゃないかしら。






光｢寝坊したお陰で、こうしてAお嬢様を抱きしめてられますし。｣






A｢…ﾊﾞｯｶじゃないの？｣






顔が赤く染まったのが、
バレないように八乙女の胸に顔を埋めた。






ｷｭﾝとさせるのが得意なんだから…
本当に嫌になっちゃう！






いちいち好きになって、どうするの。






私は手で転がすくらいで居なくちゃ。






光｢ふふ。｣






A｢な、何が可笑しいの！｣






光｢いや？別に何でも。｣






A｢…っ！！｣






今に見てなさいよ！？






絶対に笑ってられないんだからねっ！！

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