LoveGame38 ページ38
目の前に運ばれてくるのは、
見たこともない材料を使った高級料理ばかり。
次々と運ばれてくるから、食べれる自信が無さ過ぎる…。
宏太「あれ、食べないの?」
A「えっ!?た、食べます!!」
ぽかーんとしてる場合じゃない。
なかなか私が料理に手をつけないから、
薮さんに不安な顔させちゃったじゃんか…。
とりあえず、目の前にあるエビから食べてみようかな。
鮮やかな赤色で美味しそうだ。
A「…!!」
宏太「あんまり…お気に召してもらえなかったかな?」
A「いやいや!あのっ、逆です逆!あまりにも美味しいくて…」
美味しさのあまり声が出なかっただけ。
いちいち大げさに見られるのかな…。
ほとんどのお嬢様なんて、高級料理を食べるのは日課。
それなのに私ったら、普段から普通のばかり食べてる。
今日初めて食べて感激してるお嬢様なんて…
さすがに引くわよね。
むしろ引かれた方が都合がいいのだけど。
宏太「無邪気なんだね。Aさんって。」
A「へ……」
また優しい笑顔で微笑む彼。
引いて……無い?
宏太「フフ。そんなに驚いた表情を見せてどうしたの。」
A「引かないんですか?お嬢様らしく無い私のこと…」
宏太「どうして?いいじゃないか。人は皆それぞれの個性があるのだから。
俺は好きだな。君が気取らない純粋な性格。見てて楽しいよ。」
どこまでも薮さんには紳士な性格しか見つからない。
後ろに立つ八乙女とは正反対な人だわ…。
光「…?」
少しは見習いなさいよ!
なんて、目で訴えても無理か。
A「今日はご馳走様でした。支払いまでしてもらっちゃって…」
宏太「いいんだよ。俺が奢りたかっただけだからさ。」
これで逢うのもきっと最後。
もう少し薮さんのこと知りたかったかも。
A「ありがとうございました!」
軽く会釈をしてから、背を向けて歩き始める。
なんだかんだ言っても楽しかったな。
優しい薮さんだったから、気楽に喋れた気がする。
何より、くしゃってなる笑顔が素敵だった。
宏太「Aさん!!」
A「え?」
後ろから、呼ばれた私の名前。
慌てて振り向けば、こっちに向かって走る彼の姿があった。
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イチゴ姫(プロフ) - とびウオさん» わぁ…ありがとうございます(´;ω;`)更新の頻度はかめペースですが、更新まで待っててくれたら嬉しいです!! (2018年2月12日 20時) (レス) id: 84705a3c88 (このIDを非表示/違反報告)
とびウオ - 更新停止中ですが頑張ってください! (2018年2月11日 0時) (レス) id: f7a9038c6f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ姫(プロフ) - 奏さん» そう言ってもらえて、とても嬉しいです(*^^*) (2017年12月26日 16時) (レス) id: 84705a3c88 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - とても続きが気になります! (2017年12月25日 16時) (レス) id: 3c5e03e113 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ姫(プロフ) - 白米loveさん» ありがとうございます(≧∇≦*)頑張ります♪ (2017年2月18日 0時) (レス) id: 7f4eaea2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴ姫 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/dbc34ac1beeeb3a2162567a2954f475f
作成日時:2016年7月4日 22時