小悪魔執事と恋ゲーム【YaotomeHikaru】

LoveGame28 ページ28

Aside






望「つまり、執事さんが彼氏ということ？」






A「そう！！付き合うまで長くて苦労したわぁ〜…」






休み時間、望ちゃんに彼氏報告。






ずっと憧れてたのよね。






友達同士の、ううん。






女子同士の恋バナ♪






望「世間的に間違ってるわよ？その形は。」






A「え？」






恋バナは楽しいモノだとばかり、







想っていたから反論が返ってきて混乱中。






ちょっと待って…！？






間違いってどうゆうことなの！？






望「私たちの家庭は執事や家政婦が居て当然よね？」






A「うん…」






望「でもそれはあくまでご主人様のお世話係として。」






A「恋愛はダメってこと…？」






望「そうね。昔から執事と深くは関わってはイケナイ決まりよ。」






そんなぁ…。






今まで生きてきた中で、執事が彼氏じゃダメなんて知らないよ！






そもそも執事を好きになるなんて想ってもみなかったし…。






今更…諦めることなんて出来ない。






望「でもAさんと同じく執事を好きになるのは結構あるわ。」






A「その人たちはどうしてるの？」






望「隠れて密かに付き合ったりしてるらしいけど。」






A「なんだぁ！隠れて付き合えばいいだけじゃない。」






楽観的に考えてる私に、望ちゃんは無表情だった。






あれ？






間違ったこと言っちゃった？






望「確かに隠れて付き合ってしまえば、いいのかもしれない。」






A「うん…」






望「でも別れる時の覚悟ってあるかしら？」






A「え…別れる覚悟…？」






八乙女と別れる……覚悟。






そんなの一度も考えたこと無かった。






ずっと一緒に居れるって簡単に考えてた。






望「仮に隠れて付き合ったとしても、バレる方は多いの…」






きっと望ちゃんは、私のことを心配してくれてる…。






辛い想いをしない為に。






でも、どの選択が幸せになれるのか分からない…。






望「バレた時の罰が辛いのよ…」






A「別れるだけじゃないの？」






望「執事をやめさせるまで罰が大きいの。執事の職業まで奪ってしまう。」






A「そんな……」






望「バレたら一生逢えないと覚悟は必要よ？」






ねぇ、八乙女。






もしも離れ離れになって、逢えなくなったら耐えられないよ私。






八乙女は、平気？






さよならするの…。

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