小悪魔執事と恋ゲーム【YaotomeHikaru】

LoveGame21 ページ21

Aside






目が合ってる今の八乙女は、いつもの八乙女じゃないよ…っ。






何か、企むようなそんな不気味な目で…。






怖いの、、、。






光「あれ？何で怯えてんの？俺のこと好きなんでしょ？」






少しずつ近づく距離…。






違う…こんなの…違う。






A「どうゆうつもりっ！？」






私は、素早く離れた壁へと逃げた。






何されるか分からないわ、危ない…。






光「えー、別に遊んで欲しいだけじゃん。」






不満げそうに、ベットに頬杖をつく八乙女。






“遊ぶ”






その意味が分からないのよ。






キスなんて、遊びじゃなくて本命とするものでしょ？






なのに、、、簡単に遊びとして出来ちゃうなんて。






傷つくわ……。






最低で酷すぎるわよ…っ。






A「私は遊ばないっ！だから、早く出て行ってちょうだいっ」






光「んー、どうしよっかな。」






A「ちょっと！！従いなさいよっ！？」






私に向かって、何様なの…。






光「俺のこと好きならキスしたくない？」






A「好きじゃないとキスしないもん。」






光「え、いや…じゃあ、キスしようよ。」






A「今の八乙女は大嫌い。そんな人とキスなんて出来ない。」






光「ふーん。そっか。残念。」






八乙女は私から呆気なく離れ、お部屋を出て行った。






A「何よ…っ。」






何なのよ…。






意味分かんない。






“遊んでくれないから、つまんない女”なの？






A「私が馬鹿だったわ…あんな最低男諦めてやるんだからっ」






そして後悔させるもん。






私を見下した罰よ。






A「わっ！もうこんな時間！？」






夕食の時間だわっ。






急いでエレベーターを使って、リビングまで向かう。






あぁ…憂鬱。






八乙女の向かい合わせになるのは。






光「本日の夕食のメニューは、鶏肉のレモン煮になっています。」






返事もしないで、無言で食べてみる。






どうよ。






お嬢様に嫌われる感覚は！






ペロｯ。






A「ひゃっ！？」






光「ｸｽｯ…口元ついてます。」






そのまま舌で口元を舐めるなんてっ///






信じらんないっ〜…。






そんな手を使うなんて、狂うじゃないの……。

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