仲良し家族*番外編 2 (ページ4)

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松Side

「……んっとに、大きくなったなぁ。」

翔と雅紀が寝ている横で俺は持ち帰ってきた仕事を進める。

さっきまで寝てなかったんだけどな、翔は。
雅紀を寝かしつけてたらいつのまにか寝ちゃったみたいだ。
ったく、ベッドに行けってあれほど言ってあるのによ。(苦笑)

雅紀はクッションの上に寝かされて、その上からはちゃんと毛布が掛けられている。

「翔も風邪引くぞ。」

翔にもブランケットを掛けてやって、サラサラな金髪をそっと撫でる。

「想像してもなかったよなぁ。」

俺より先に、翔が父親になるなんてさ。
でも、今や立派に父親やれてるんだもんな。
色々と悩むこととか、不安に思うこととかあるだろうけど、智達兄弟と一緒に考えて、解決して、雅紀を育ててんだから。

「雅紀……。お前は大事な宝物なんだぞ？」

翔の大事な大事な宝物。
まだまだガキくせえこともしてるけど、そんな翔を大人に成長させてくれているのも雅紀の存在があってこそな部分も大きくて。

翔は、こう見えて、短気だし、頑固だし、真っ直ぐで。
知ってるか？雅紀。
お前の父ちゃんは、自分の大事なものを傷つけられた時、すっげー怖くなるんだぜ？
自分の大事なものを守る為なら、手段を選ばないって感じでさ。
多分、お前に何かあった時…、
誰も止められないんじゃないかって…、
これまで俺や兄弟にも見せたことのない姿を見せるんだろうな。
勿論、悪いことはお前に何も起こってほしくないけど。

お前が、健やかに、明るく楽しく成長できるように、大事に大事に…育てていくだろうから。
少しくらいの過保護は大目に見てやってくれな。(笑)