授業参観 ページ39
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※雄英白書�気瞭睛�
「お願いA兄！一緒に焦凍の授業参観行こう！」
「無理を承知で言うんだけど」とワンクッション置かれ、妹に手を合わせられたら、Aに断る理由などない。
23歳という若さで事務所のトップに立つAだが、日頃から休めとサイドキックたちにつつかれているので、半休にするくらい赤子の手を捻るようなものだ。
「いいけど、なんで今更…それに、その、あー立ち回りとか知らねェよ？」
轟家に授業参観という行事はない。
段々と離れた年齢差のせいで未就学児を連れて学校に行けなかったこともあるし、末子に個性が発現してからは怒涛の展開だったことも要因の一つである。
焦凍が成長しても、母は病院、父は仕事で結局誰も行けなかった。
困ったように視線を逸らすAに、冬美は「そこは任せて」と胸を張る。
小学校の教師をしている冬美にとって授業参観は慣れっこだ。非日常に浮き足立つ生徒たちを落ち着けることだって朝飯前である。
行きたがっていた母の代わりにビデオを撮ってくると豪語した冬美だが、焦凍の担任から、セキュリティ上の問題より不可だと言われた。
ならば、少しでも目を増やしてお土産話を充実させてやろうと画策しているのだ。
それに、子供らしい子供時代を送ってこなかったAに、少しでも普通を知ってほしい。次男のAは自分のことなど後回しに、兄弟たちのことを考えてくれているのだから。
「普通の家族」に憧れを持つ冬美の切なる願いだった。
「夏は……んん、聞いてみるね」
「さすがに焦凍が嫌がるんじゃないか？ただでさえ上2人が来ンのによ」
「え、そう？嫌なの？」
「……冬美ちゃんは女の子だからわかンねーんだよ」
男ってのは恥ずかしがる生き物だぜ。それも高校生の多感な時期だと尚更さ。
Aの言葉を聞いて、冬美は夏雄宛てにメッセージを送ろうとしていた手を止めた。どこかで聞いたような言葉だと思ったが、そうだ、冬美の受け持つクラスの子供が言っていたのだ。
ふと白髪の誰かがよぎったが、冬美は気のせいだと頭を振った。
性差はどうしようもない。小学生男児も同じことを言うのだし、Aの言葉に間違いはないだろう。
冬美はスマホをしまって、相澤から電話で告げられた内容を兄に説明した。
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緑猫(プロフ) - さぶろうたこさん» コメントありがとうございます！またまた褒め上手な方がいらっしゃいましたね、、とっても嬉しいです！今読み返すと目を背けたくなるような文章が多くあるので、今後の糧にしていきます笑 (2022年3月16日 23時) (
レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
さぶろうたこ(プロフ) - ハートを付けに来たら、気づいたら一気読みして読み終わってました。。ほんとにこの2人の関係性スッッキです！文も綺麗で…最後の方とかあぁ終わっちゃう〜って思いながら読んでました笑ほんと好きです！ありがとうございます🙇♂️ (2022年3月15日 21時) (レス) @page50 id: a822d640f3 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 作さん» コメントありがとうございます！書いちゃいました…照 こちらこそ、読んでいただきありがとうございます！ (2021年10月12日 18時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
作 - え………え？！？！そのネタ来ちゃいます？！女体化とか…好き……書いてくれてありがとうございます！！！！！ (2021年10月11日 22時) (レス) id: e1fc2cd2b3 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 朝陽さん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます！嬉しいお言葉です…完っ全に癖(へき)丸出しなので、朝陽さんとは良く語れそうです…笑 思いついたら書いていきますので、ゆっくりお待ちいただければと思います！ (2021年10月6日 22時) (レス) @page34 id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2021年9月22日 0時
