世界最強の種族のいきのこり (ページ11)

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敵はすぐにやってくるページ11

朝露に濡れた虫の羽がツヤツヤと黒く輝いている

そんな朝を噛み締めるように起きる

『おはよう世界。』

なんて、ふざけた事を言いながら
いつも通り朝ごはんを食べ、歯磨きをして、
髪のセットを終わらせ学校に行く準備をする

『なんだかいい日になりそうだなぁ。』

のんびり歩いて日傘を刺しながら学校に行く。
所々道に迷いながら。
教室に行く。
自分しかいない一人の教室へ。

『ふむ、珍しくネロが休みだ。
明日は雪かな？』

なんて独り言を呟きながら。

ガラガラと扉を開けながら教師が入ってくる。
レオナードだ。

『おはようございますセンセー。』

「ああ、おはようA。
今日はお前一人か？
珍しいなネロが休むなんて
じゃあ今日の授業はそうだな、夜兎族の歴史についてだ！」

『おっ？嬉しいな夜兎の歴史についてとか久しぶりだ』

そんなたわいのない会話をして授業が開始される筈だった。

突如窓ガラスが割れる
ガッシャーンと派手な破壊音を鳴らしながら
校舎全体が崩れていく。

『…なんだ、？
敵襲か？』

「おい！A伏せろ！」

レオナードの焦った声が聞こえる、
だが、Aはどこか落ち着いた態度をしている。

??「ふふ、そんなに怖がらないでください。
僕はただ彼女をちょっとお借りしたいだけですよ。大人しく彼女を渡してくれたら悪い様にはしません。」

あの男だ。昨日Aを実験とやらに利用しようとしたボスと言うやつだ。とレオナードは頭の中で思っている。

「おい！お前ボスとか言ってたな！Aをどうするつもりだ！」

『？なぜ私を連れて行きたいのか分からないが
センセイの反応を見る限り私の…いや、夜兎族の力でも利用するつもりか？』

そうAが言うと、男いや、ボスが

「ふふ、分かっているのなら早いです。
さぁ、貴方の…夜兎族の肉体を貸しなさい。
大丈夫、痛くないですよ、ただちょっと意識が無くなるだけ出すのでふふ。」

不気味に笑いながらボスは言う。
怪しさ‪満点の笑みと言葉使いで。

『何が目的か知らんがここは退いて貰おう。
センセー動けるか？』

そうさっきの後者が崩れた勢いで、レオナードは足をくじいている、しかも大分強く。

「い、いや行け、ぐぅー」

と言葉を発する前にレオナードは寝てしまった。
寝たと言うよりは、気絶に近い。ボスが何かやったのだろうか

『センセー寝た？よしなら久しぶりに此奴を使うか。』

そう言ってAが取り出したのは…？
次回に続くデュエルスタンバイ！