#12 天使は小悪魔を喰らう 【リヒト】 ページ12
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『ちょちょちょちょ、ちょ、リヒトさん！？』
「なんだ？」
真っ暗なホテルの一室。
ベッドの上。
リヒトさんの公演が終わるのを待っていたら
眠ってしまったみたいで、何かに違和感を感じて
起き上がれば、目の前には天使の羽が
もぞもぞと…
『な、なにやってるんです、か！！』
「…？
天使の栄養補給だが…」
そう言ってはリヒトさんの腕は
私の背中にまわり、ちゃっかり布団の中に
潜り込んできている。
「嫌か？」
『…えっ…い、嫌じゃない…ですけど…！』
「ならいいだろう。
俺だってずっとこうしたかったんだ。
我慢しろ」
ずっと…なんて。
『…リヒトさん、そういうことは
好きな人に…』
「お前が好きだ。」
『…ほ、ほんとにどーしちゃったんですか！？』
そんな簡単に、好きだなんて。
リヒトさんらしくないのに。
「どうして、
今日は聴きに来てくれなかったんだ？」
『ちょっと、用事があって…
でも、ホールのすぐ側にいたんで、少しは
聴こえましたよ！』
「…もっと近くで、俺のピアノを聴いてほしい」
『いつも聴いてるじゃないですか』
「いつもじゃだめだ。俺が弾く全ての瞬間を
お前が見逃してしまうのが嫌だ」
本当に、このバイオレンス天使は
どうしてしまったのか。
「…A」
『な、なんですか』
「同じ天使のお前なら分かると思うが
天使同士が愛し合うと、世界中が天使の羽で
包まれる。」
わかりません。
「いいだろ？」
何がですか。
「A…愛している」
もう。
『もう…っ！リヒトさんはずるい天使です…！』
「…はっ。ならお前はそんな天使を
誘うのが上手な小悪魔…か。」
そこまで言って、起き上がったリヒトさんが
パーカーを脱いだ。
それから私の上に座って、じっとこちらを
見下ろしている。
「上等だ。俺が浄化してやるよ」
そう言って、大好きな体が私を包み、
ベッドのスプリングが軋んで音を立てた。
『はい…浄化できるものなら、してください』
月の光だけを頼りに、私たちは堕ちていく。
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#13 光るのは、猟犬の目 【吊戯】→←#11 視線 【ロウレス】
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - アオリ†ホタルさん» ヲゥェンバォンガァアまじですかもうほんと好きですありがとうございます……やっぱり刺激の強いものを好む方が多いようですね。まあ、夢小説なんてそういうものを求めるような場所ですからね……！！めっさ頑張らせていただきますううう (2019年2月1日 6時) (
レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
アオリ†ホタル - 個人的にはリリイのが一番好きですねー!!もちろん皆好きですが! えりんぎ※息を吸う さんの書かれる物語はいつも楽しく読ませていただいてます!これからも頑張ってください! (2019年2月1日 0時) (レス) id: f7b53a9dbf (このIDを非表示/違反報告)
はにかん - いつものも好きですけど、イチャイチャも好きです…(＜●＞＜●＞) (2019年1月31日 21時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - はにかんさん» ( 'ω')ふぁっ やはり私の作品にはいちゃいちゃが足りなかったのだな……ありがとうございますう これからもっとハアハアして頂こう…… (2019年1月31日 7時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
はにかん - ちょ、ちょっと待って!!ちょっと待ってください!!えりんぎさん!! …スゥ…ハァ……みんな可愛くないですか?私、可愛い過ぎて死にそうです…!! (2019年1月31日 0時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2019年1月30日 20時
