No.142 ページ4
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「＿＿＿＿＿あっ」
ゴツンと鈍い音がして、恵林の体が偶然廊下を通りがかった誰かに降りかかった。
二人はごろごろ転がって階段の先にある裏口玄関の石のタイルの上で留まる。
「大丈夫か！？」と職員室の中から教員がわらわらやってきて、丸まって倒れている2人の傍にしゃがみこんだ。
恵林は慌てて痛む体を起こして「ご、ごめんなさい！」と謝るが、目の前でうずくまる青年が明るい栗色の髪を生やしていることに気がついた瞬間、どことなく嫌な予感がした。
冷や汗が吹き出る。
なんか、この人見たことあるぞ。
目をぱちくりする恵林の元に、「きゃあ！」と言いながらようやく美江が到着した。
「大丈夫ですか！？
＿＿＿＿＿＿＿…修也さん！！」
直後、「畑中ァ！」と吹奏楽部のスキンヘッドの顧問が怒鳴りながらこちらに迫ってくるのを見て、恵林は「ひっ！」とまた声を上げた。
「何をしているんだお前はァ！！危ないだろうが！もし人が死んだらお前が責任を負えるのか！」
その一言一言に肩を震わせ、恵林は泣きそうになるのを堪えて「本当にごめんなさい！」と未だ転がったままの青年＿＿＿＿＿＿中村修也の体を揺らした。
「……痛ぁ〜い。」
周りが修也の安否を気にして騒いでいた中、彼は確かに小さくそう呟いて笑った。
どうやらちゃんと生きているようだ。
「すみません中村さん、うちの生徒にはキツく叱っておきますので…」と顧問はつるりと光る頭を下げて深く詫びを入れた。
修也はようやく体を持ち上げると「いえいえ、良いんですよ」と魂が抜けたようなふにゃふにゃな笑顔を見せる。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» ゎゎゎ…いっぱい書いていただいてありがとうございます！伏線回収にそろそろ走りますよー！！！！！お楽しみに… (2022年2月13日 0時) (
レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 投稿お疲れ様です！！！中村家激推し回でしたね()個人的に和葉ちゃんの天然可愛さが尊すぎて最高でした.....!!!桐ヶ谷くんの話とかえりんの話とかしーくんの話も気になることが増えて次巻がとっても楽しみです🎶 (2022年2月13日 0時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2022年2月10日 8時
