No.4 ページ6
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「ダハーーーーッ！！疲れたー」
「うおっ」
私は驚いて3歩前に出た。
扉が勢いよく開かれたかと思えば、アインが汗だくの体操服でどしどし教室に入ってくる。
その後ろから、里奈も続いてやってきた。
手前の時計を見れば、もう5時半。
部活終了の時間だ。
里奈はアインと比べてそんなに疲労しているわけではないがテニス部所属である。
2人とも、今まで運動していい汗をかいてきたのだろう。
「お疲れ様〜」と、しーくんは私たち会議組が来た時と同じようにアインと里奈を招き入れた。
「部長って、マジ大変！
部員全員の指示出さなきゃいけねーの！」
今日は部活動初日だけど、これじゃあ先が思いやられるな。
里奈が「アインなら大丈夫だよ」とアインの背中をさすって彼を元気づけてるけど、和葉の視線が痛いぜ…
「すまんッ！！
1分半ほど遅刻したッ！」
ちょうどいいタイミングでそうちゃんもやってきた。
呼吸が荒い。廊下を全力疾走したようだ。
「会長さんはもっと大変だよな」なんてアインが呟いたが、その通りだ。
そうちゃんはすごい。
生徒会長だけでなく、学級委員長、卓球部の部長、そしてなんと晩餐会の副部長もやってもらっている。
私的には葵がやってくれるのかと思ったのだけど、「面倒だから」という理由でそうちゃんになった。
「お前らが退部しなければ…俺はッ、俺はッ！！」
拳を強く握り、床に膝を着くそうちゃん。
同時にしーくんがゲラゲラ笑い出す。
そういえば、葵としーくんは卓球部を抜けたんだっけ。
けれど葵はそんなそうちゃんにも全く無関心な様子で時計を確認すると、次に私へ目を向けた。
「さ、全員揃ったみたいだし、始めようよ。」
「おい桐ヶ谷話を聞けッ」と、横でそうちゃんが騒ぐ。
部活動終了時間が過ぎた今、なにを始めるかなんてそんなの決まってるじゃないか。
「そうだね、3年生初の…」
大きな教卓の前、私たち8人は目配せをした。
しんと静まった教室内。
窓から侵入してきた春の風にカーテンが靡き、あったかい匂いが花をくすぶる。
校舎には、下校のチャイムが鳴り響いていた。
「＿＿＿晩餐会の始まりだ！」
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
