No.35 ページ42
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「しずく、偉いな！まだ1年生なのに、俺より何倍もしっかりしてた！」
帰り道、アインはそんなことを言って頭の後ろで手を組み空を見上げた。
「いやーっ、あの美貌はホントに羨ましい！
悔しいけどあんなに可愛かったらあたしまでメロメロになっちゃいそう…」
そうは言っているが、和葉は既にメロメロのようだ。
気の抜けたため息がさっきから止まっていない。
「兄妹なのに、全然違かったよね！なんていうか、正反対でさーっ」と続けて和葉はそう言った。
確かに、ネガティブな絢瀬くんと違ってしずくちゃんは天真爛漫だ。
「師匠的にどうです？ああいう子は！」
ずっと黙っていた葵を肘で突っつく和葉。
なぜだか、私は内心ドキッとしてしまった。
「おっ！いいじゃねーか、葵！
しずくとくっついちゃえよ！」
「ヒューヒュー」と2人から煽られて、葵は「はあ？」と呆れたように声を漏らす。
「俺は、絢瀬けいとの方が気になるけどね。
あれは妹に向ける感情じゃないでしょ、どう見ても。」
「だよね！？」と、私はすかさず賛同した。
「ねえ、私達も手伝おうよ、お母さん捜し！」
私は立ち止まってみんなに呼びかける。
街灯の下、暗い夜道に私たちの影が浮かび上がった。
「言うと思った」とリュックを揺らしながら葵が振り返り、ため息をつく。
「俺もちょうど同じこと考えてたんだ！
さっすがボスだな！俺も協力する！」
アインが私の肩に腕を回して豪快に笑うと、和葉も大きく頷いてスカートの裾をひらひらと踊らせた。
「葵は？」
私は、ムスッとして腕を組んだ彼の機嫌を伺う。
すると、今日一大きく「はあ」と声を漏らして諦めたように眉間をつまんだ。
「君が部長だからね、従うよ。」
珍しい！素直に葵が仲間になってくれた！
「よっしゃー！」とアインが飛び上がって喜ぶ。
私も嬉しい！やっと晩餐会の活動も本格的に再開だ！
「そうと決まれば、明日は作戦会議だね！」
私達は顔を見合わせて頷いた。
四月、新たにスタートした学園生活は、思いもよらない方向へ拍車をかけていく＿＿＿＿＿＿
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
