No.3 ページ5
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「お疲れ様〜」
理科室に入ってすぐ、しーくんの軽快な声が飛んできた。
「どうだった？会議は」
しーくんの質問に「散々よ！」と乱暴に荷物を机に放り投げた美江は、理科室特有の四角い木材椅子をガガーッと引いて足を組んで座る。
そして机に肘を着くと「対面式どうするつもりなの？」と私の方にギラギラした眼差しを向けた。
しーくんがケラケラと笑っている。
「対面式？」
その時だった。
背後で扉が引かれたと同時に声がして、私は驚いて振り向いた。
「あっ葵！遅かったね！」
「いや、教室に忘れ物を取りに行ってただけだよ。
それより、対面式が何？」
そっか、じゃあ入れ替わりだったんだ。
「晩餐会も強制的に部活のPRをしなきゃいけないんだってよ！」
和葉は葵にそう答えながら机に腰掛ける。
そして愛用のカメラを取り出して……って、まだ校則違反してるし！！
「PR…なるほどね。多くの生徒に依頼してもらえるように知名度爆上がりな何かをすればいいんじゃない。」
「具体的に言いなさいよ！」と、早くも美江から文句が飛んできた。
知名度爆上がりかあ。
印象に残るようなものがいいよね。
「氏橋に台本書かせてお芝居でもしたら？」
葵は教室から取ってきたのであろう水筒を教卓替わりの大きな机に乗せてそう言った。
コツン、と机に金属の水筒の底が当たる音がする。
そういえば葵って、いつも水筒ホルダーとか使わないからむき出しで持ち歩いてるんだよね。
「そうちゃん、物語とか書くの好きそう〜」
そう言ってしーくんは「てか、書いてるよね」と付け足した。
「え！いいじゃん！私もお芝居賛成！
なんかみんなちゃんと見てくれそう！」
私は大きく手を挙げた。
お芝居とか、もう何年ぶりだろう！
幼稚園の卒園式以来じゃないか…！？
「はあ？嫌よ、冗談じゃないわ！お芝居なんて、できっこないもの！
大体桐ヶ谷、あんた人前で演技なんてできるの？」
うぐ、、美江に反対された。
指名された葵は「俺はやらないけど」と簡単に答えるがちょっと待て、やらないのかよ。
「やりたいやつだけやればいいんじゃない。
誰もやらなくたって、氏橋が率先して暑苦しく語ってくれると思うけど。」
確かにそうちゃんならやってくれそうだけど、晩餐会のことなんだから私もしっかり役目をまっとうしなきゃ。
部長なんだもん。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
