No.32 ページ39
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「センパイの皆様、初めまして！
ボクは絢瀬しずくと申します！北見中学校新1年生デス！」
リビングにて、とりあえず自己紹介ということになりしずくちゃんは片手を上げて可愛らしく小首を傾げた。
「ほら、けいとも！」
「絢瀬けいとですが特に居てもいなくても変わらないような人間なので覚えなくて結構です」
「よく出来ました！えらいえらい！」
「めちゃくちゃネガティブ！！」と思わず私は突っ込んでしまったがしずくちゃんは気にすることなく絢瀬くんの頭を撫でて褒めてあげている。
当の絢瀬くんはしずくちゃんにベッタリくっついて俯いたまま顔を上げない。
私達3年生も簡単に名乗って挨拶をしたあと、しずくちゃんは今どんな状況なのかを教えてくれた。
「実は先日、両親が大喧嘩をしまして母親が家から出ていってしまったっきり帰ってこないのです。」
しずくちゃんは落ち込んだ様子で話し始めた。
「ボクはお父さんに怒りました。どうして追いかけないの？って。でもお父さんは頑固者で意地っ張りなので、自分の悪い所を認めようとなんかしませんでした。」
「僕は嫌いだけどね、あんな男」と絢瀬くんがコメントする。
「ダメだよ、けいと！お父さんのことをそんなふうに言ったら。」
え、えらい！えらすぎるよしずくちゃん……！！
「それでボクがお母さんを捜しに行くことにしたのですが、なんにも用意しないまま飛び出してきてしまって行く宛てがなかった所を修也様に拾っていただいたのです！」
語尾にハートがつきそうな猫なで声で、しずくちゃんはお兄さんを見つめた。
「しずく、僕のことはもういらないの？」
すかさず絢瀬くんのメンヘラ発言が放り込まれ、対してしずくちゃんは「そんなわけないよ、けいとのことを一番に愛してる！」と彼の手を取る。
ほんとに兄妹かと問われるほどのラブラブな空間に「素直にうらやましい」と和葉が悲惨な顔をした。
「だから、ボクがママを見つけるまではけいとがパパのことを見ていて欲しいの。パパを一人にしたら、何するかわからないでしょ？」
「で、でも…僕も一緒に……」としずくちゃんの腕に絡みついてお願いする絢瀬くんだけど、しずくちゃんは「分かって」と眉を下げるだけだった。
「……うん」
なんだか、絢瀬くんが可哀想に思えた。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
