晩餐会！知名度バク上がり大作戦！ ページ30
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「よしッ！恵林、行け！」
カーテン裏にやってきたそうちゃんが私に黄色い帽子とマイクを渡す。
私はそれを受け取って深く被ると、大きく頷いてカーテンから飛び出した。
ヘビメタが止められ、照明が明るくなる。
「私は新1年生の畑中恵林！
中学校に入学したのはいいものの、最近友達から嫌がらせを受けていて困ってるの！
一体全体、どうしたらいいのー！」
PTAのたすきが輝く美江が、壇上に登って私の元に近づいてきた。
「いじめやトラブル、学校の仕組みについては私に相談！」
美江はそう言って仁王立ちすると、照明が消えると同時にカーテン裏に戻っていった。
威厳あるなあ。
しかも、1年生の目が1点に集中している。
誰もよそ見していない。
今は、私たちが主役なのだと改めて思った。
「やばい！テストなんにも勉強してないよ！
どうしよう！」
私がそう嘆いて崩れ落ちると、下からどっと笑いが起こる。
やった！ウケた！
「そんな時はこの俺だ。
生徒会長 氏橋颯太。学問の困り事は任せておけ！」
そうちゃんが頭に「必勝」のハチマキをまいてやってくる。
これまたみんなが笑ってくれて、私たちはノートと鉛筆を持って勉強をするジェスチャーを披露した。
「まずい…魔が差してやってしまった…！
チャリパク……！！」
私はスっとポケットから小さな鍵を出す。
するとピピーッと笛を吹く音と同時に「いけないな〜」としーくんが現れた。
「困った悪い子の正義の味方。怖〜いことがあったら、しーくん警察にお任せあれ。
ってことで、これは没収ね？え〜りん」
女子生徒がきゃーっと声を上げた。
それもそのはず、しーくんは突然私の腰に手を伸ばし抱き寄せると、いわゆる「顎クイ」をしながら自転車の鍵を抜き取ったのだ。
私も「ぎゃー！」って言いそうになったけど、頑張って堪えた。
だ、だってこんなに近距離になるなんて、台本には書いてなかったよ！？
私は至って普通な女子中学生なんだから、もっと心に優しくして欲しいよ…
しーくんが満足そうに去っていったあとも、私の心臓はまだバクバクしていた。
「ひ、人が足りなくて、試合に出れないよー」
そのせいで、後にも先にもこのセリフだけめちゃくちゃ棒読みになってしまったのは申し訳ない。
「なら！俺だぜ！俺は！う、運動部の助っ人担当だ！
スポーツなら、得意だぜ！」
けど、アインも負けず劣らず下手っぴだったから、内心かなり安心した。
これ、アインには内緒ね！
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
