対面式 ページ24
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｢はい、チーズ！｣
月曜日。
朝7時45分というとても眠い時間に、私たち晩餐会のメンバーは北見中学校の第1理科室にて整列していた。
目の前で伊藤先生が、構えたカメラ越しに私たちを覗いている。
このカメラは和葉の物ではなく、先生が職員室から取ってきたものだ。
先生はパシャっとまた1枚写真を撮った。
｢桐ヶ谷くん、もう少し笑ってくれない…？｣
いや、無理でしょう。
私は真横に突っ立ったすまし顔の様子を伺う。
当の葵はやっぱり不機嫌そうにムスッとした表情で｢無理です｣と先生のお願いを即刻玉砕した。
｢そ、そっか…｣と苦笑いをこぼす先生。
いつも遅刻ギリギリの葵がこんなに早くに登校なんて、きっと飛び起きて来たんだろうな。
葵は朝が苦手で、しかも寝起きが1番機嫌が悪いのだ。
それはちょうど一年前くらいに、葵と過ごした一週間で分かったことだ。
ちなみにどうしてこんな早朝に私たちが学校に来ているのかというと。
本日行われる対面式での発表の際に、体育館のスクリーン上に発表中の部活の集合写真を映し出すようで、｢忘れてたんだけど、写真撮らなきゃいけないんだ！｣と昨日の午後に慌てた様子で先生から連絡がきたのだ。
しかし、美江が半目だったとか、アインが隠れて見えないとか、かれこれ20分くらいは撮影に苦戦していた。
立ってるだけだけど疲れてきた。
後ろから大きなあくびが聞こえる。
｢写真なら、あたしが撮るのに……｣
和葉、自分のカメラで腕を振るいたかったんだね…。
｢それじゃあ、そろそろ朝の会の時間だしこれが最後ね！｣
先生は時計を見る。
そろそろ8時だ。
私も最後くらいにっこにこで映ろう…！
ぱしゃり。
大きな音と眩しいフラッシュに目を潰されそうになったが、何とか耐えた。
｢どうかな｣と言って先生はこちらに来ると、今撮った写真を私たちにみせてくれた。
｢ふは！葵目開いてる？｣
思わず笑ってしまった。
横っ腹に不機嫌な葵から｢うるさいよ｣と鉄拳が飛んでくる。
それに続けて｢なんだ、可愛いじゃないか｣というそうちゃんの感想が引き金となり、しーくんとアインがゲラゲラ笑いだした。
｢そろそろ戻りましょう、学級委員長さんは朝礼の挨拶遅れないで！｣
校舎中に鐘が鳴り響いた。
あと5分でホームルームの始まりだ。
私たちは先生にお礼を言って理科室を出ると、急ぎ足で階段をかけのぼっていく。
今日は、対面式本番だ。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
