No.13 ページ17
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帰り道。もうお外は真っ暗で、先に帰った葵と塾だからと走って行ってしまったそうちゃんを抜いた六人で仲良く帰っていた私たちは、緑ヶ崎と北見を別ける横断歩道の前で一斉に立ち止まった。
普段ならアインたちと一緒に北見地区の方に帰るんだけど、今日はちょーっと色々あって葵や美江の家がある緑ヶ崎の方面に向かわなければならなかった。
そして私の片手には、学校から持ち帰った楽器ケースがぶら下がっている。察してくれ。
「あ、今日私こっちだから〜...」
「そっか！またな！」
「え、めっちゃ軽くないアインくん」と、私はアインの背中に文句を言ったがにっこり笑顔が返ってきただけだった。
里奈さえも「恵林、また月曜日ね。」なんて優しく笑って行ってしまう。
なんだよ！あんたらは私がいなくても寂しくないのか！いちゃつきやがって！
「でも、なんで恵林は美江ちゃんたちの方に帰るの？」
和葉は不思議そうに首を傾げた。
それに対して私が何か返事を返そうとする前に、美江が「私が恵林に用事があるのよ！」と答える。
和葉は「へえ、なんか珍しいね！」と純粋な感想を述べて、特に何か聞くこともなく帰っていった。
私と美江は和葉に大きく手を振る。
そして、和葉が見えなくなると「ふう」と美江が息を吐いた。
「で、本当は何するの〜？」
後ろでずっとにこにこしながら黙っていたしーくんが口を挟む。
「協力してちょうだい、中村」
美江はスッと真顔になると、勢いよく振り向いてしーくんにそう迫った。
私はしーくんと一緒にぽかんとしてしまった。
美江は私と対面式で吹く曲の練習がしたいんじゃなかったけ？
「あなたのお兄さん、音楽の先生よね？
それに、現役の音大生でしょう？」
「え！？そうなの！？」と、私は大声を出してしまった。お恥ずかしい。
でも、そんな私の驚いた様子に「先生じゃなくて吹部の講師だよ」と付け加えるしーくん。
それはそれで十分すごいが。
「講師と言っても、声をかけられたらやるってだけで全然本職でもないけど。それに大学は中退したし最近は全然楽器に触ってないよ。」
おそらくしーくんは美江が何を言ってるのか理解したんだろう。
美江はきっと、しーくんのお兄さんに楽器の指導を頼みたいんだ。
でも、なんだかしーくんは嫌そうな反応だ。
そういえばお兄さんと仲良くないんだったっけ。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
