部長だから。 ページ11
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翌日。
今日の空は珍しく曇っていて、昨日よりもかなり冷え込んでいた。
いきなり冬に逆戻りって感じだ。
2年D組の教室も例外なくどこか薄暗くて、頭上のLEDの光がギラギラして鋭く見える。
私は隣の席に座る少年のすまし顔をチラ見した。
葵は私になんて目もくれず教科書を読んでいて、彼の眼差しも負けずと冷え切っている。
でも私は、それに少し安心していた。
だって、学年が上がってもまたこうして隣の席に座れているからだ。
相も変わらず、私は教室の先頭で黒板を眺めていられた。
＿＿＿＿＿＿
「それじゃあ、俺は先に行くね。」
「あっ、待って葵！私も一緒に＿＿＿うっ！！」
チャイムが鳴った。みんな一斉に教室を出ていく放課後。
私も晩餐会に出席するために理科室に向かおうとしたが、後ろからのとてつもない力に引っ張られ真反対の方向へ…。
「あなたはこっち！」と私の首根っこを掴んだ細い手の持ち主が言っている。
この声は美江だ。
「み、美江！美江も一緒に晩餐会に…」
「はあ！？何言ってるのよ！今日こそは合奏に出てもらうわよ！」
「ですよねーあはは……」
美江は私に吹奏楽部としても活動してもらいたいのだ。
合奏というのは、部員全員で曲を通すこと。
合奏も何も、私はまだ対面式に吹く曲の名前すら知らないというのになんて鬼畜な…！
「でも私、最近楽器に触ってないから！」とか「フルートの3年生は私一人だから！」とか言い訳をしてみても聞いてもらえそうもない。
そう、忘れられそうだけど私は一応フルートが吹けるのだ。
しかし、頼りにしていた
とかなんとか考えてればもう音楽室。
美江は私を置いて準備室に消えたと思えば「ほら！」と私のフルートを持ってきてくれた。
どさどさと、その後に楽譜と譜面台を落としていく。
「フルートは今、視聴覚室で練習してるからちゃんと行くのよ！先生、恵林来ました！」
美江は忙しそうに顧問に私の存在を告げると自分の楽器であるクラリネットの持ち場に行ってしまった。
私は顧問にぎこちなく会釈する。
吹奏楽部の顧問は、
うちには音楽の先生が二人いて、ヒステリックな女の先生と、強面スキンヘッドだ。
女の先生は主に授業を担当しているが、たまに部活にも顔を出す。
どちらも違う意味で怖い。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーん@低浮上さん» ええありがとうございます...！！絢瀬ツインズまじで尊いんですよ...ぜひ追っかけていただいて...()ふふふふふふ......() (2021年5月13日 21時) (
レス) id: d9493e2ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん@低浮上(プロフ) - 2期…っ、2期が……！！(言葉を詰まらせる)(毎度コメントすみません)ハマった沼が深すぎて抜けられないです…！！絢瀬ツインズ尊い……好きがたくさん…。不穏な感じで終わったのでちょっと心配ですが、大丈夫だと信じて次巻もゆったり待ってます！ (2021年5月1日 15時) (レス) id: fa75c01212 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - そちゃさん» きゃっ！！ありがとうございます！ぜひぜひみんなの成長を見守っててくださいね！！ (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃ(プロフ) - 待望の2期ありがとうございます！！！1期読み終わったのが3月で...ずっと待ってました。 絢瀬兄弟最高です....。けいとくんの気持ちめちゃくちゃわかりすぎます。部活になった晩餐会の展開とても楽しみです。2巻待ってます！！！ありがとうございました。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: bf330b1b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年4月19日 0時
