No.452 ページ10
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D組は落ちこぼれクラス。
そんなことを初めに言ったのは誰だったか。
「問題児を集めてひとまとめに片付けようとされてできたクラス、らしいじゃん。」
恵林は悲しげに瞳を伏せながら、表情は明るく保っていた。
そのクラスに入れられた自分とはいかに。
それ以上に許せないのは、こんなにも自分のために立ち上がってくれた大切な友人を「落ちこぼれ」や「問題児」と言った言葉で片付けられたことだ。
そんなこと、あってはならない。
「だから私はこの学校に革命を起こすの。
D組が問題児の集まり？違うね！他が平凡なだけだから。
それを絶対に証明してやる。
...もう二度と、みんなのことを落ちこぼれだなんて言わせないから。」
“私も、きっと変わるから。”
桐ヶ谷には恵林がそう言ったように見えた。
「さっすがボスだぜ！俄然燃えてきたぞー！」
アインが勢いよく立ち上がり、恵林の肩に腕を回す。
目一杯笑顔になった彼に応えるように「へへーん」と目を細めた恵林を、桐ヶ谷はじっと眺めていた。
「話が逸れたけど、」
すっかりどんちゃん騒ぎになっていた空気を一転させたのも、一度も笑わなかった桐ヶ谷の一言だ。
「活動内容についてなんだけど、役割分担して各々がその役割を全うすればいいと思った。
例えば情報屋。」
「ふっ！！」
スルッ。
和葉の握っていたペン先があらぬ方向へと滑った。
「あーっ！ごめんなさい師匠！」
「何、いいから聞いてよ」
「はい！」
恐怖に怯えきった和葉を黙らせ、桐ヶ谷は説明を続ける。
「情報屋である三城さんは、今まで通り情報を生徒に売る商売をしてもらう。
変更点は、取引や情報提供等は晩餐会の管轄内でのみってところかな。」
ピタリ。
今度は和葉の指ごとペンの動きが止まった。
「えっ！？あたしの商売が管理されるってこと！？」
「まあそういうこと。
別に情報をこちらにまで引き渡せなんていうことは言わないけどね。
要は組織化したいんだ。簡単に言えば情報屋を利用するためには晩餐会に出向いて参加しなければならない状態を作る。」
「するとどうなるの？」と和葉はこてんと首を傾けた。
「無害な情報のみ取引可能にすれば、人助けができる。
ね？畑中さんのその革命とやらに貢献できそうじゃない？」
ハッとして恵林は顔を上げる。
したり顔の桐ヶ谷やよく状況を理解できていない和葉と目があった。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーんさん» しーくんほんと沼なんですよ(自画自賛)シーくん推しですか！？一緒ですね！？！？2期頑張ります！！！ (2021年3月28日 20時) (
レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーんさん» 今回もコメントありがとうございます…！妹さん不登校なのですね…不登校は金の卵なんていう言葉も聞いたことがあります。不登校の子って、周りが思ってるよりものすごい能力がある場合があるので、妹さんも今は好きなことに時間を費やして欲しい……！！ (2021年3月28日 20時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん(プロフ) - しーくんは…んんんん幸せになって欲しいいいい！！ でも恵林ちゃんの鈍いとこも可愛いからよし！ これからもお体に気をつけて自分のペースで頑張ってください！ 二期も楽しみにしてます！！ (2021年3月27日 15時) (レス) id: ece645a423 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん(プロフ) - 『今晩は。』一期完結おめでとうございます！ 恵林ちゃんが学校に行けるようになれて本当に良かった…！桐ヶ谷くんと二人で給食を食べるシーンすごく好きです…妹が不登校っ子なので、色々共感しながら読んでました！！ 感動！！ (2021年3月27日 15時) (レス) id: ece645a423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年3月7日 22時
