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先程空くんがくるんでいた海老は、葉っぱの中で真っ赤になって蒸されていた。
アングラードさんはそのぶりぶりの身を殻から引っ張り出すと、均等に三等分してから私と空くんのお皿に置いてくれる。
「召し上がれ。」
そう言ってアングラードさんはにこりと笑った。
真っ先に海老に噛み付く空くんの横で、私は恐る恐る皿に手を伸ばす。
どうやら箸は使わないようだ。
「…美味しい。」
久しぶりのご飯だ。
私は大きな海老の身を頬張って呟いた。
「だろ。でも、泣くか食べるかどっちかにしなさい。」
アングラードさんがそうおかしく笑ったので、私はハッとして目尻を擦る。
気づかなかった。
また泣いてしまったのか。
「ご、ごめんなさい」
「すぐ謝る。」
空くんが私には目もくれずに一言言い放った。
私は何か言い返そうとムッとしたが、先程のことを思い出してやっぱりやめた。
仲違いがしたいわけじゃない。
できれば仲良くしたいのだが、空くんにその気はあるのだろうか。
だから代わりにちょっと笑って、片手に残っていた海老を口にする。
「…アングラードさんは、学者さんだと言ってましたがどんな研究をしているんですか？」
今はアングラードさんと話せばいいじゃないか。
空くんと喧嘩しちゃうくらいなら、空くんと話さなければいい。
そうすれば私の心のチクチクも少しなくなるし、
空くんも私のせいでイライラすることが減るだろう。
対して、アングラードさんは「海についてね。」と答えてくれた。
「最近は、宇宙についても気になっててね。
海と宇宙の違いとか、ね。」
へえ……。
素直に関心した。
だって私はなんにも知らないし、頭もいい方じゃないからアングラードさんの話を聞いたとしても分からないことだらけなんだろうな。
だから気の利く返事はできなくて、「そうなんですね！すごいなぁ」なんて馬鹿みたいな感想しか出てこなかった。
とても恥ずかしいけど、それでもアングラードさんは優しく頷いてくれる。
こんなに親切な対応をしてもらえたことが無かったから、その後はどんなふうに話せばいいのか分からなくて結局話題を紡げなかった。
だめだめなのは分かってるが、それでも私がこの場所にいてもいいんだと錯覚したくて、とにかくアングラードさんに認めてもらいたかったのだ。
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うさ(プロフ) - 面白かったです！！続き楽しみにしてます！ (2021年4月27日 21時) (
レス) id: b72b4d2a41 (このIDを非表示/違反報告)
おーか(プロフ) - えりんぎ※息を吸うさん» ぴえぇぇぇぇぇぇぇぇ更新ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅ。これで受験勉強がんばれまふ。ぐへへへへ。ぐへっ。ぐへへへへへ。なんか。生きてる感じがしましゅ。ふへっ。ぐへへへ。 (2019年10月4日 1時) (レス) id: 59ebe514b5 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - おーかさん» ぎゃぁぁぁぁあ今すぐ更新致しますお待ちくださいいいいいいい神様ぁぁぁぁぁ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
おーか(プロフ) - あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ。好きです。愛してます。更新頑張ってくださいぃぃぃ。海獣の子供の小説が少なすぎて自分で作ろうと考えてたけど。貴方様のような神作者さまに出会えて光栄ですぅぅぅぅぅぅ。 (2019年10月2日 19時) (レス) id: 59ebe514b5 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 安海さん» うわぁぁ返信遅くなってすみません携帯没収されてました！多分これから更新します！多分（） (2019年9月3日 11時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2019年7月6日 0時
