終焉まで後 四日 ページ5
八月 四日
亀の甲羅が光を求めて
きらきらと輝いている。
こんな暑さなのに、
私はまた独り外を徘徊していた。
遊ぶ友達なんていない。
みんな私を嫌っていた。
理由はなんとなくで
直しようがないから諦めたよ。
ちょうど1ヶ月くらい前に、
ハサミを持ったクラスメイトが
私に近づいてきた。
その男の子はひとりじゃなくて、
周りに3人くらいの取り巻きをつれて。
楽しそうに笑いながら私の顔に刃を向けた。
特に抵抗はしなかった。
何をしたって無駄なのを知っていた。
小さな頭で理解していた。
刃先は長い藍色を割いた。
ばっさりと切り落とされた
自分の髪が、力なく重力に従って
ぐったりと倒れている。
特に思うことは無かった。
何をしたって無駄だから。
そうやって理解していた現実を
頬をたれた塩っけのある水滴が洗い流していく。
ラッキーアイテム
ラムネ瓶
ラッキー人物
白髪の青年
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 通りすがりのツボアサイさん» ファッ!?え、嬉しいですありがとうございますなんですか神ですかそうですか (2019年2月3日 11時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのツボアサイ(プロフ) - え、好き……。好きです。なにこれ好きすぎる (2019年2月3日 1時) (レス) id: cac1c035f9 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - えりんぎ※息を吸うさん» もし占ツクに公開されましたら、続編に繋げていただければ飛んで見に行きます!何度もコメントすみません。 (2019年2月2日 23時) (レス) id: f6494d153c (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - かぐやさん» ほんとですか!?検討してみたいと思います!ありがとうございますほんとに、! (2019年2月2日 23時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - えりんぎ※息を吸うさん» しゅうえんですか!有難うございます!私伏線がないと読めないくらい伏線大好き人間なので、こういうの読んでいてとてもわくわくします…!ええ、本編があるのですか!?占ツクには公開してないんですか?私は個人的にとても読みたいです。 (2019年2月2日 23時) (レス) id: f6494d153c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりんぎ※息を吸う | 作成日時:2018年9月4日 18時