152話 心 ページ5
〜レーゼside〜
A「ごめん…………リュウジ……みんな…………私が……私が弱いから！！みんなを助けられない……！！」
Aは涙は流さないが、泣くのを堪えている
ﾚｰｾﾞ「Aは弱くなんかないよ」
A「私は弱い！私には力がない！！だから、ここへ連れ戻されてしまった！！」
ﾘｭｳｼﾞ「A、本当に強くなきゃいけないのは力なんかじゃない……心が強くなきゃいけないんだよ？
それはAが一番よく分かってるでしょ？」(ﾆｺｯ
A「！！…………リュウジ……」
ﾚｰｾﾞ「Aは誰よりも心が強い……それは、今も昔も変わってない」
"A「リュウジも一緒にサッカーしようよ！」"
みんなとあまり馴染めなかったオレに手を差し伸べてくれたのはいつもAだった
そんな、Aをオレは昔からずっと好きだった
でも、オレはヒロトには敵わない……
ヒロトもAが好きだ………見ればわかる……
そして、そのAもヒロトの事が好きだ…………
多分、鈍感だから本人は気付いてないかもしれないけど…………
でも、昔からAはヒロトのことを目で追っていた……
そんな2人に到底、オレは適わないわけだ……
だから、オレは…………2人の"幸せ"を願う…………
でも、今だけチャンスをくれないか？
ﾚｰｾﾞ「A…………オレは……オレは昔からずっと…………お前の事が……！ 」
ｶﾞﾁｬ
ｸﾞﾗﾝ「はい、そこまで」
ヒロトがオレの言葉を遮るように入ってきた
ｸﾞﾗﾝ「スカイ、父さんが呼んでるよ」
ヒロトが牢屋を開けて、Aを出す
A「…………」
ｸﾞﾗﾝ「それじゃ、行こうか」
ヒロトは一瞬、オレを見てAを連れて行ってしまった
ﾚｰｾﾞ「言えなかったな……」(ﾎﾞｿｯ
〜余談〜
ﾃﾞｨｱﾑ「レーゼ様もいや…………リュウジも大胆だね〜」
ﾚｰｾﾞ「う、うるさい！///」
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作者名：桜舞姫 | 作成日時：2016年8月21日 19時
