148話 昔のキミ ページ1
〜グランside〜
アジトへ戻ったオレはAを一旦オレの部屋へ寝かせ、父さんの元へ向かった
ﾄﾝﾄﾝ
星二郎「どうぞ」
ｸﾞﾗﾝ「父さん、スカイを連れ戻して来たよ」
星二郎「よくやりましたね、グラン。それでスカイは？」
ｸﾞﾗﾝ「スカイは今、オレの部屋で寝てるよ」
星二郎「そうですか。では、しばらくスカイを牢屋へ入れておきなさい」
ｸﾞﾗﾝ「！？どうして……！」
星二郎「また、逃げ出すかも知れませんしね」
ｸﾞﾗﾝ「…………」
星二郎「？どうしたのです、グラン？早く行きなさい」
ｸﾞﾗﾝ「…………はい……」
オレは部屋へ戻り、Aを抱えて牢屋へと向かった
〜牢屋〜
オレは牢屋のドアを開け、そこへそっとAを置く
ｸﾞﾗﾝ「ホントにやり過ぎちゃった……」(ﾎﾞｿｯ
オレの目の前で眠っているA……
今のオレとキミの間には硬い鉄格子…………
〜回想〜
オレとAが会ったのはホントに小さい頃……
オレと同じく親に捨てられたという子を姉さんがお日さま園に連れてきた
その子は、1人でずっと部屋の隅に座っていた……
それがの少女がAだった
ﾋﾛﾄ「ねぇ、何でいつも1人でいるの？一緒に遊ぼうよ！」
A「別に……どうしようと私の勝手じゃん……」
この頃のAは、誰にも心を開いていなかった
人とは必要以上に関わらない感じだった
だからオレは……
ﾋﾛﾄ「大丈夫、ここにいる人たちはみんな家族！頼ってもいいんだよ！みんな、キミの味方だから！！｣
って言った。でもキミは…………
A「…………人は信じられない｣
閉ざしてしまった心を開くのは難しい……
でも、キミにはみんなやオレを信じて欲しい…………
ﾋﾛﾄ「ボクはキミを信じる！だから、キミもボクを……ボク達を信じて！｣
ｸﾞﾗﾝ(ねぇ、A……オレ達が初めて会ったときのこと覚えてるかい…………？オレに初めて笑顔を見せてくれたときの事覚えてる？その時から、オレはずっとキミのことが………………
好きなんだよ)
ｸﾞﾗﾝ「っ……！ごめん……」(ﾎﾞｿｯ
？？「ヒロト……」
オレの独り言はある人に聞かれていた……
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回想、意味分かりませんね……ホント……
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作者名：桜舞姫 | 作成日時：2016年8月21日 19時
