90話 あの方 ページ42
瞳子「待ってA！！あなた1人では危険だわ！！私も……」(ﾎﾞｿｯ
A「姉さんは試合があるでしょ？」(ﾎﾞｿｯ
瞳子「！！」
A「この試合に勝つには姉さんが必要……だから、私が影山のところへ行ってくる！」(ﾎﾞｿｯ
瞳子「……分かったわ、気をつけて……ちゃんと帰ってくるのよ」(ﾎﾞｿｯ
A「うん……」(微笑
私は後半が始まってすぐ、こっそりベンチを抜け出した
私は長い廊下を走り、影山がいるであろう部屋の前で止まる
ｳｨｰﾝ
ドアが開きその奥には……
A「影山零治……」
影山「そろそろ来るころだと思ったよ……
青空A……
いや、エイリア学園ガイアの副キャプテン"スカイ"……と言った方がいいのかな？」
A「御託はいい…………あなたは父さんと……
"吉良星二郎"とどんな関係だ」
影山「言った通りだ。私はあの方のお力を借りてるだけ……それ以上でも以下でもない」
A「じゃ、不動のエイリア石も……」
影山「あの方から頂いた。おかげで、佐久間も源田もこちら側についてくれたよ」
A「っ……！！お前って奴は……！！」
影山「それよりもこんな所にいていいのか？お仲間が大変な事になっているぞ」
A「何だと！？」
影山が大きく映し出したスクリーンには、怪我をした染岡くんが映っていた
A「！？お前！！｣
影山「私がやったわけではない」
A「ﾁｯ……!!」
私は部屋を飛び出し、みんなの元へと向かった
影山「損分に足掻けばいい…………お前は"あの方"から逃れる事は出来まい……」
私が飛び出した後で、影山がそんな事を言っているとは知らなかった……
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作者名：桜舞姫 | 作成日時：2016年8月15日 21時
