検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:37,618 hit

06 ページ7

_____









『 どうして、私に構うの。 』









私に付き纏う乙骨憂太。


突き放して、階段から落ちたあの日からずっと、乙骨は頑なに私から離れようとしない。


散々言ったじゃない。





『 貴方が嫌いだって 』




冷たくされていても尚、私に構う理由が分からない。






「 ごめん。でも、聞いたよ。
Aさんにも大切な人が居るのを .. 」







私の“中”で生き続ける愛する唯一の親友。

どうせ、五条先生のことだ。勝手にこいつに話したんだろう。



話したところで何になる?私と同じ罪を被っているのなら仲間になるとでも?

私はならない。同じ人間なんて。二人も要らない。







「 ずっと、気になってたんだ。
あの時、どうして僕を殺さなかったのか 」








感情的になったとはいえ、あの時、確かに私は乙骨を ___ いや、違う。


私じゃない。あの時の私はあの子自身。体の中で生きるもう一つの意思。






『 さぁ、なんでだろうね。ムカつくからじゃない。 』





ううん、違う。

ただ目の前で誰かが死ぬのを見たくなかった、私のエゴ。





〖 ダメだよ、A。あの子はいらないでしょ? 〗





頭の中でそう囁くのはあの子。






『 ううん、大丈夫。私がどうにかするから。 』





目の前できょとんとした顔で見つめる乙骨。

もう一度、突き放してもう二度と私に関わらせないようにするから。だから、今だけはお願い。



—- ちゃん。


だれもころさないで。








〖 わかっ、た。 〗












『 早く消えてよ。 』




「 消えないよ..

だって、Aさん悲しそうな顔をしているから。」









______

07→←05



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
376人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナミ - コメント失礼します!すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください(^^) (2023年3月21日 17時) (レス) @page13 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 面白いです!更新待ってます! (2022年4月9日 20時) (レス) @page11 id: ae233b0539 (このIDを非表示/違反報告)
天乃(プロフ) - はじめまして!とても面白くて読みやすくて最高です(TT)更新待ってます☺️ (2022年4月7日 0時) (レス) id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:(´・_・`) | 作成日時:2022年4月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。