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冷や汗の止まらない乙骨。
終始にこにこしている五条。
そして、ずっと鋭い目付きで二人を睨むA。
｢ ねぇ、Aさん！｣
ぐっと覚悟を決め話し掛けたのは乙骨。
この状況の中で自分が嫌われていると知っていても勇気を振り絞ってAの名を呼ぶがそっぽ向かれた。
まるで話し掛けるなと雰囲気で伝えてられているように。
｢ 憂太はこっちだよA。｣
五条によって方向を無理矢理変えられ、対面させられるA。
目に映るおどおどとした乙骨の様子に募るイライラ。
『 なに？ 』
低く威圧感のある声にビクッとなる乙骨。
｢ Aさんのこと、知りたいって言ったら怒る..？ ｣
『 そうだね、もう既に話し掛けてる時点で怒ってるの分からない？ 』
冷静に取り乱さないようになるべく話すつもりが私自身の中で何かが爆発しそうだった。
何故、私に構うの？
言ったよね。貴方のこと、嫌いだって。
その態度と性格も全部。
｢ でも、僕と同じ感情を持っている ｣
知ったような目で私を見ないで。
知ったような口で私に話しかけないで。
『 うるさい黙れ。弱虫。呪っておいて被害者ヅラして、勝手に苦しむあんたが気に食わない 』
ドンッと体を押し退けて、その場から逃げるように立ち去る。
もう二度と見たくない。もう二度と声すらも聞きたくない。
必死に堪えて、ぐっと溢れ出る感情も吐き出さぬように抑える。
｢ 待って！！Aさん！！ ｣
後ろから走るように後を追い掛け、手を掴むのは乙骨。
互いに息が切れた状態で目が合う。
真っ直ぐな瞳がAの瞳を捉え離さない。
掴む手がほんの少しだけ熱くて、息苦しい。
わ、たしに_____
『 触らないで ！！！！！ 』
ドンッと勢い良く体を押した。
ぐらっと視界が天井にへと傾く。
一瞬、自分でも何が怒ったのか理解出来なかった。
ただ呆然と広がる景色は真っ白で何も無い。
此方に向かって誰かが手を伸ばすのが見えたのに私はそれを掴むことが出来なかった。
一瞬、一瞬がスローモーションになって思考が追い付かない。
これも全部、乙骨のせいだ。だから、大っ嫌い。
『 助けて、___ ちゃん 。』
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ナミ - コメント失礼します！すごく面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください(^^) (2023年3月21日 17時) (
レス) @page13 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 面白いです！更新待ってます！ (2022年4月9日 20時) (レス) @page11 id: ae233b0539 (このIDを非表示/違反報告)
天乃(プロフ) - はじめまして！とても面白くて読みやすくて最高です（TT）更新待ってます☺️ (2022年4月7日 0時) (レス) id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´･_･`) | 作成日時：2022年4月1日 20時
