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“ ありがとう “
たった一言、書かれたメモを読み上げた。
それがどんなに嫌いな相手であろうと
感謝する気持ちはA にはちゃんとあった。
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「憂太とは仲直り出来た?」
『 ..別に喧嘩してるつもりないですし、仲良くなった覚えもありませんよ。』
「 その割には随分と彼に接する態度優しくなったね。」
『 優しい?勘違いしないでください。私は乙骨のことは嫌いですよ。』
五条先生と面談の日。
話す話題は乙骨のことばかりで正直言って吐き気がする。
一度、助けてもらったがそれを理由に今後も仲良くつもりはない。
肝心のあいつとはそれ以来、喋っていない。ようやく、嫌われていると自覚を得て懲りてくれたのだろう。
姿を目に入れなければ私もあの子も大丈夫。
今度こそ、邪魔者の居ない二人だけの世界。
何も笑えることなんてないのに自然に笑みが出てしまう。
体の奥底から湧き上がる感情に心が高ぶる。
『 ねぇ、五条先生。私、こんなに
罪の対価と代償は思った以上にどんどん体を蝕んでいく。
一時的に消せたとしても気が緩むと出てしまう、黒い痣。どんどん滲み出るように頬に広がる。
私の中で生き続けるあの子。
自身の首を締めて、溢れ出しそうになる感情を必死に抑えた。
一瞬の隙でさえ、私はあの子が望むものを全て飲み込んでしまう。
『 五条先生、もしも私自身の意志と体が全て呪われてしまったら、』
その時は先生の手で _____
「 何があってもAは僕の大事な生徒だ。
誰もそんなことを望んでもいなければ
死なせる気なんてないよ。」
そっと優しく温かい五条先生の手が私の顔に触れる。
『 そうですね、五条先生ならそういうと思ってましたよ。 』
先生は誰よりも生徒思いの優しい人。
それに先生も知っている。
私や親友は誰にも殺 せ ない。
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ナミ - コメント失礼します!すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください(^^) (2023年3月21日 17時) (レス) @page13 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 面白いです!更新待ってます! (2022年4月9日 20時) (レス) @page11 id: ae233b0539 (このIDを非表示/違反報告)
天乃(プロフ) - はじめまして!とても面白くて読みやすくて最高です(TT)更新待ってます☺️ (2022年4月7日 0時) (レス) id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(´・_・`) | 作成日時:2022年4月1日 20時