僕らの居場所～続～ (ページ8)

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「お前のわがままのせいで、

2人困ってんねんで！

仕事も急いでやらんといかんし、

寝る時間削ってんねん！！

気づけや！！」

道枝が強く言うと、長尾は固まった。

「みっちー、ありがとうな。

でも別に謙杜はわがまま言ったわけやないねん。

俺らに休んで欲しかっただけやねん。

な？」

大橋はフォローする。

「もう、みっちーだいっきらい！

丈くんも大橋くんもきらいや！！」

そう言って、長尾は部屋に篭ってしまった。

「気にせえへん。飯食ったら、仕事や。」

「丈くん…。

俺、とりあえず謙杜のところに…」

「俺行く。

今、大橋くんが何言っても逆効果や。」

「…うん。ごめんな、流星。」

大西は2人分のご飯を持って、

長尾のところに行く。

「謙杜、俺と2人でご飯食べようや。」

「…うん。」

謙杜は少し落ち込んでいた。

「…凹んでるん？」

「うん。…おれ、悪いこと、したん？」

「うーん、誰かが傷ついたかもしれんな…。」

長尾がやったことは

全然悪いことではない。

伝えるのが難しい。

「でもな、おれ、

自分のこと知りたいねん。

自分のこと、自分で知らんって変やろ？」

「え…。」

流星はそこで返す言葉を見失ってしまった。

長尾の気持ちもよくわかる。

「あの2人は、絶対教えてくれへんねん、

いつもいつもいつも。

おれのこと、いつまでもお子ちゃまや思ってる。」

長尾の気持ちはもう出会った時とは

だいぶ違ったのだ。