僕らの居場所～続～ (ページ19)

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「はい、おっけい！」

基地に戻ってから、大橋は

西畑、大西、高橋、道枝、長尾

と手当てをしていく。

「じょーくん。」

「…いい。」

「あかんて！怪我の手当て適切にせな。」

「うっさい！！」

大橋と藤原は喧嘩気味。

いつもより暗いトーンで言い合う。

「手当て、しましょ？」

大西が声をかける。

藤原は静かに大橋に近づく。

「だいたい、いつ起きてん。

お前何日も寝てたねんで？

起きてすぐ来たやろ？アホちゃう？

自分の体のことも考えろや！！！！」

「そんなん、丈くんも変わらんやん！！

ボロボロなのになんで自分のこと考えへんの？

自分の命、無駄にするような戦い方

やめてってゆうてるやん！

丈くんにもしなんかあったらどうすんねん！！」

ケンカはヒートアップ。

「…お互いに心配やったってこと？」

高橋がつぶやく。

その瞬間、二人はそっぽを向く。

「…ほら、手当てするで。、座りや。」

大橋は自分の横をポンポンと叩く。

藤原は無言で座る。

「場所の情報、残しておいてくれたら

もっとはよ行けたんに。」

「別に来て欲しいとか思ってなかったし。」

手当てをしながら、今日のことを話す。

「え？じゃあ、大橋くんはどうやってきたの？」

「ん？匂いやで！

みんなの匂いたどって、音聞こえたから。」

「犬か。」

敏感すぎる鼻のおかげで、

大橋は仲間の元に駆けつけることができた。