僕らの居場所～続～ (ページ13)

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「ごめんな、辛い思いさせて。」

そう言って頭をポンポンと撫でる。

その瞬間、長尾の目からは滝のように涙が出る。

「ごめんっなさいっっ。」

「お前だけが悪いわけやないから。」

周りでヒヤヒヤしてた皆も笑顔が戻る。

「ご飯できました。」

「俺、部屋で食べるわ。」

藤原はお盆に食事を乗せて、

部屋に入っていく。

「はっすん、まだ起きてませんよ？」

「でも、あいつならこうすると思うねん。」

その藤原を見て、大西がつぶやく。

「自分に大橋くんを重ねてる。

謙杜への対応とか、大橋くんぽかった。」

「…不安やねんな、きっと。」

藤原と大橋のいる部屋を見つめた。

ご飯が終わって、

大西は依頼者に会いに、

他のメンバーで片付けをする。

「俺さ、丈くんや大橋くんは教えてくれへんから、

自分のパパとママのこと、調べようと思う。」

「聞いてみたらええやん。」

「ううん。あの二人は俺を守ろうとしてる。

俺の幸せなイメージを守ろうとしてるんや。

絶対言わへんと思う。」

長尾の決意に驚きながらも、

「じゃ、協力したる。」

「俺も。」

道枝と高橋は長尾を助けることを決める。

西畑は賛成も反対もせず、見守ることにした。

「ただいまです！」

そこで大西が依頼者の元から帰ってきた。

「メインは西畑、大西、高橋

サブは道枝と長尾。」

「了解！」

みんな動き出した。