僕らの居場所～続～ (ページ12)

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次の日

西畑、大西が起きていくと、

カタカタとパソコンの音がした。

「丈くん！？」

藤原が起きて、仕事をしていた。

「起きて、大丈夫なんすか？」

「急所外したから大丈夫や。

昨日、仕事やりきれてないし。」

いつも通りの

藤原に2人は驚きを隠せない。

「なんで、かわさんかったんですか？」

「…後ろめたさ。あるってことやな。

俺らもそろそろちゃんと前向かなあかんのにな。」

長尾には冷たく言い放っていた藤原も、

過去のことは気にしていた。

それでも、しっかり語ったのだ。

「おーはしー…は今日は起きへんよな、

おい、ご飯作って。そこも片付けて。

依頼者と会う準備しといて。」

「あ、はい！」

大西はキッチンに立ち、

西畑は昨日荒れた部屋を片付ける。

高橋、道枝も降りてきた。

そして、藤原に驚く。

「大丈夫なんすか！？」

「なんやねん、大丈夫や。」

「やって、昨日倒れたんすよ？」

「俺はおーはしとちゃうくて、

痛みには弱いねん。」

「痛みにやられたんすか？」

「どーやろな～。」

藤原の曖昧な返事は二人を困らせる。

「おはよー」

「あ、おはよ。」

長尾が起きてきた。

「大丈夫？」

「うん、手が痛い～」

「これはスプーンしか使えへんな。」

「うん…あの、丈くん…。」

長尾が藤原に声をかけた。